過去参加者インタビュー

キャリア甲子園2020ファイナリスト!うさぎカフェインタビュー

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過去2014、2017とキャリア甲子園を2度制した強豪校でもある豊島岡女子学園から今年度登場したのは女子高生4人グループの「うさぎかふぇ」。
様々なプレッシャーと向き合う中、惜しくも総合優勝を逃してしまったものの、見事視聴者投票でニコ生賞を受賞した4人は、改めて今、当時を振り返り何を語るのか。
メンバー脱退危機やチーム崩壊をはじめ、様々な壁を乗り越えたかからこそ真剣にぶつかりあえた3ヶ月間。
ファイナリストとして、最後まで挑戦をし続けた彼女たちの軌跡を是非ご覧ください!
(取材:羽田啓一郎/執筆:石飛友里恵(キャリア甲子園運営事務局)

チーム結成直後に降りかかるメンバー脱退危機

決勝大会では見事、ニコニコ視聴者賞を受賞!


羽田:改めまして決勝大会お疲れ様です!

4人:お疲れ様です!

羽田:まずは、豊島岡女子学園は授業で参加するわけではなく、学校の中で有志を募る任意参加だったと思うのですが、なぜ出ようと思ったのか、というところからお聞かせください。

宮下:そうですね、私は中学2年生の時にキャリア甲子園2017で優勝したGirlingの発表を見て、出てみたいと思うようになり友達を誘いましたね。

羽田:なるほど。そこでどうして「出たい!」と思ったのか気になります。

谷口:まず、キャリア甲子園って響きがかっこいいですよね(笑)
あとは、中学生の時の企業インターンという授業で簡易型キャリア甲子園みたいなものに参加した経験があったことも関係しているかもしれません。

足利:私も参加した理由としては、中学校の時、Girlingが総合優勝をしたことで学校の中で知名度が高い大会だったということもありますが、企業インターンという簡易型キャリア甲子園が面白かったからですね。

羽田:なるほど。ありがとうございます。あれ、そもそも四人ってどういった繋がりなんですか?

宮下:それが難しい(笑)

谷口:正直キャリア甲子園チーム組んだ時、足利さんと私は初対面でしたし、そもそも存在自体をあまり知りませんでした(笑)

羽田:えっそうなの。

宮下:足利さんと谷口さんに私が声をかけて、谷口さんが伊藤さんに声をかけて…。

足利:すごい複雑で寄せ集めたいな..(笑)

谷口:他のチームは友達同士が多かったから、私たちみたいにクラスもバラバラなのは結構珍しかったよね。

宮下:あとは、伊藤さんが書類審査直前にチーム脱退疑惑が湧いていたよね。

伊藤:あ~。その時はごめん・・・。

羽田:えっ、脱退疑惑事件について詳しく知りたいです。

宮下:実は、伊藤さんは英会話部に所属しているんですけど、エントリー後に英語ディベートの大会準備と生徒会の仕事が忙しいことが判明して…。

足利:ただ、今チームを抜けるとルール違反でみんなが失格になるからって、「幽霊になります」というメッセージと共にチームのライングループからも退会してしまったんですよね。

宮下:だから伊藤さん、準決勝大会の準備前半まで居なくて..(苦笑)
動画審査終わるまではほぼ3人でやっていました。

伊藤:その後にお願い加わってください!ってお願いしたのを今でも覚えています(笑)。みんなに感謝です!

知識ゼロの状態からのスタートだった

全員こだわりが強く、何度もぶつかりながら、共に戦ってきた


羽田:失格にならなくて本当に良かったです(笑)さて、チームについてはよく分かったのですが、企業テーマについてはどのように決めたのですかね?

宮下:実は、本当はユースホステルを一番やりたいと思っていたんです。けど、よく考えてみたら良いアイディアが思いつかなかくて。

足利:あとは応募が多そう、勝ち残れなさそうだなぁって(笑)

宮下:それでライバルが少なそうなところにしようってなって。

伊藤:あとは単純に「人生100年時代」という言葉を知らなくて、とても楽しそうなテーマだなと感じたので選びましたね。

羽田:じゃぁ人生100年時代という言葉を知らないで選んだのですね。

3人:はい。聞いたことはあるけど何か深く知らないという状態でしたね。

羽田:なるほど、じゃぁそのあとは何から調べ始めたんですか?

谷口:まずは、「保険」がそもそもどういうものなのかを調べ始めました。

羽田:そりゃみんな自分で入るわけではないからわからないですよね(笑)

伊藤:そうなんです。だから保健の貯金の仕組みとか、何年経つとどのくらい上乗せして返ってくるとかも知らなくて、調べてから初めて保険って何かが起きた時のリスクのために入るんだって知りました。

谷口:あとは、人生100年時代について定義や何が変わるのかを調べましたね。

足利:特に、私の場合は、「ライフシフト」という本が「人生100年時代」という言葉を定義したそうなのでそれについて調べ、今回の私たちの案の軸であるライフチェンジという言葉も見つけました。

羽田:ちなみに人生100年時代を調べた時はどんな感想でした?

伊藤:意外とマイナスなイメージが多いなということに驚きました。
私は「100年生きれるなんて嬉しい!」という感じだったんですけど、老後の資金問題など調べるほど将来が真っ暗なんだなぁと。

良いものを繋ぎ合わせて一つのアイディアを作る

羽田:調べていくうちに暗い面も持ち合わせている言葉だと気づいたのですね。
そこからさらに実際にアイディアを考える段階ではどのように行動したのでしょうか?

宮下:全員で企業について調べたことをもとに一人一人アイディア固めてこようってやりましたね。

羽田:ふむ。

宮下:そして、その後にこういうのはどうかなって共有し合い、そこから色々これとこれ組み合わせたらどう?というのを出していました。

羽田:まずは各自でアイディアを考えていたんですね。

宮下:そうですね。実際にプレゼンした案の原型は私が考えたものだったんですけど、本当にたくさんの案をノートにかいて、「ターゲットにそれが必要なのかどうか」など様々な問いをぶつけながら考えました。

羽田:ちなみに予選は通過できるかと思っていました?

宮下:絶対通るとは思えていませんでしたね..。

谷口:私はこの案で選ばれなかったら、他の人も選ばれないだろうなあって。
だって、私たちは沢山話し合ったし、時間をかけてきたから動画審査までは通るだろうなぁと。(笑)

「言葉の定義」にどこまでもこだわるのがうさぎかふぇ流

羽田:なるほど。同じチームでも意見は自信の持ち方は全然違っていたんですね。
より熾烈な戦いとなる準決勝以降は何か工夫をしていたことはありますか?

谷口:準決勝位からは、言葉の定義を調べていましたね。

羽田:ほう。

宮下:「仲介」と「斡旋」という言葉のチョイスで三日ぐらい揉めたね(笑)

谷口:そうそう、実際に辞書で定義されている言葉と実際に私たちが認識している言葉の意味には、言葉の定義が人によって違ったりするので ズレがあるんですよね。
そういうところで、言葉の意味で当て嵌めたらこれになるけど、これじゃぁ4人中3人が理解できていないから言葉変えた方がいいよね。みたいなことを繰り返していました。

足利:原稿で書いた時と話した時によく聞こえる言葉は違うじゃないですか?
なので一回原稿完成しても、これは違うよね!って何度も変えていました。

伊藤:あとは質疑応答の説明も誰が答えても同じにならなければいけないからこそ、みんなが同じビジョンを語れるようにという意味でも、言葉の解釈には時間をかけましたね。

羽田:なるほど。うさぎかふぇならではの戦略かもしれないですね。ありがとうございます。

「自分ごと」として向き合うことでより本気になれた

決勝大会進出がわかり、号泣するメンバー


羽田:決勝出場が決まってからは生命保険協会の皆さんとはどんなやりとりをしていたんですか?

足利:決勝に向けてアイディアのブラッシュアップをしなければいけなかったので、その観点をもらうために生命保険協会の皆さんとお話をさせていただきましたね。本当に皆さん優しくて…。

宮下:分からないことに対して、答えをくれるんじゃなくて、「自分たちで考える」ためのアドバイスをしてくれるのがすごく良かったんです。

伊藤:「このサービスがあったら保険に本当に入りたいって思える?」って言われてから本気で考えたよね。

谷口:その言葉を聞いた時は戦慄が走ったというか…。

宮下:「僕たちは答えを知っているけど、自分たちで考えなさい」と言ってくれたことで、自分たちにとってアイディアを自分ごととして向き合えるようになりましたね。

羽田:なんでそんなに頑張れたんですか?

伊藤:優勝したかったっていうのもあるし、段々面白くなってきちゃって(笑)
うまくいかないことは沢山あるけれど、一歩引いてみれば面白かったんですよね。

宮下:私は、初めのうちはリーダーだからって一生懸命頑張っていたけど、準決勝からはみんなも頑張り始めていて、それに伴って決勝も勝ちたい気持ちが強くなって…という感じですかね。

羽田:なるほど。ちなみに実際決勝大会当日はどうでしたか?

宮下:緊張はすごいしました。というより、原稿より、登場シーンのチームポーズが1番不安でずっとチームメイトに聞いていました(笑)。私、うまくポーズ取れるかなって。

谷口:宮下さん、一人だけ自己紹介の練習はしなくていいの?って言ってたんですよ(笑)

羽田:そうだったんですね(笑)

キャリア甲子園を通じて学んだこと

決勝大会では堂々としたプレゼンを披露!


羽田:ありがとうございます。改めて皆さんの様々な工夫やエピソードをお聞きすることができて非常によかったです。
では最後に、この1年間のキャリア甲子園を経て学んだこと、感じたことを一人ずつ教えてください。

宮下:キャリア甲子園って10分で意見をまとめることが必要だと思うんですけど、それによって自分の伝えたいことを情報を取捨選択する力を身につけられたのがとても良かったです。

伊藤:私は、改めて一つのものに対して本気でぶつかって、本気で喧嘩して取り組んだのはいい経験になったなと感じています。今までも色々参加してきた大会はあるけれど、これほどまでに同じ議題に対して長い期間取り組むことがなかったし、情報収集もインタビューとか実体験を混ぜながらアイディアを磨いていくのが楽しかったですね。

谷口:私は、今まで大勢の前に立って話すことが他人の目が気になってできなかったんですけど、今回のキャリア甲子園を通じて一人じゃなくてチームで戦ってると実感できたことですね。
プレゼンを作るにしても、資料を作るにしても、みんなで一緒になる一丸となる経験は私の16年の人生の中で一番濃かったです。

足利:キャリア甲子園を通じて自分を客観的に見ることが大切だということに気付かされました。
いつもは勉強ばっかりだけど、この大会を通じて集まって、四人でいつもはやらないことをやっていたからこそ、私は緩衝材となって話を上手くまとめるとかできるんだなって気付かされたり、文章をまとめることも得意なんだって発見したり。勉強だけでは気づけないことに気づけましたね。

羽田:ありがとうございます。
皆さんの今後のご活躍をお祈りしています!

厳しく、優しく指導してくださった生命保険協会の皆様と!

「うさぎかふぇ」決勝プレゼンフル動画

 

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