キャリア甲子園2020ファイナリスト!Part of My Worldインタビュー

キャリア甲子園2020で見事決勝大会に駒を進めた帝塚山高等学校の「Part of My World」。帝塚山高校は実は以前からキャリア甲子園に出場しており、毎年準決勝大会で涙を飲んできた高校だ。学校応募として取り組んだ帝塚山高校の彼女たちは、キャリア甲子園をどのように戦ったのか?キャリア甲子園で進路が決まったメンバーもいるというPart of My Worldのインタビューをお届けする。
(取材執筆:羽田啓一郎)

Part of My World結成!

最初から、学校初の決勝進出を狙っていた!


ーお久しぶりです。キャリア甲子園2020決勝大会から半年が経ちました。当時2年生で、今はもう高校3年生ですが、改めて当時のことを今日は聞かせていただきます。

全員:よろしくお願いします!

ー帝塚山高校は学校応募ですよね?どのような形で甲子園は進んでいくんですか?

中川:私たちの高校では2年生の2学期の9月からキャリア甲子園が始まっていきます。同じクラスの中でなりたい人同士でチームを組んで挑戦します。

ー学校応募にも自由にチームを組む高校もあれば、先生で組み合わせを決めるケースもあるようですが、皆さんは自由に組めたんですね。もともと仲が良かったんですか?

久保:いえ、私と金森さんはもともと仲が良くて、中川さんと杉本さんも仲が良かったんですが、それぞれ仲良しの2組が一緒になった、という感じで4人全員がもともと仲が良かったわけじゃないんです。

ーえ、そうなんですね。どうしてわざわざ一緒になったんですか?

中川:キャリア甲子園は規模が大きい大会だということは知っていたので、本気で取り組みたいと思っていたんです。だから私は杉本さんと一緒にチームを組もうと思っていたんですが、2人だけだとアイデアも出にくいだろうし、チームメンバーは増やしたかったんです。

杉本:私たちの先輩方が以前から挑戦しているのは知っていたのですが、決勝大会まで進んだチームはうちの高校では過去にいないと知っていたので、どうせやるなら初の決勝大会進出を目指そうって。それなら人数多い方がいいよね、ということであと2人一緒にやりたくて。それで久保さん金森さんチームと一緒にやろう、と。

ー仲良し女子4人組なのかと思っていましたが、違うんですね。

金森:私たちの高校は1学年10クラスあるんですが、男女でクラスが分かれているんです。だから必然的に女の子だけのチームになりますね。

ーそれも知りませんでした。なるほど。ではどのようにキャリア甲子園を進めていったのか教えてください。なぜ、ピップのテーマにしたんでしょう?

金森:全部の企業テーマを一通り考えてみたんです。思いついたアイデアの卵を全員でバーっと書いてみて。それでその中で良さそうなものを選んでいった結果、ピップのテーマにしよう、と。私たちは全員女子ですし、ピップは若者向けのビジネスプランを求めていたので、私たちの強みを活かせるだろうなって。

中川:でも最終的にピップにしようって決まったのは書類審査提出2週間前とかでした。東京電力のアイデアが結構出ていたので、ひょっとしたら東京電力で出場していたかもしれません。それくらいギリギリまで試行錯誤していました。

ーちなみに、どうしてPart of My Worldというチーム名になったんですか?

杉本:ディズニーのリトルマーメイドという人魚姫の物語に、Part of Your Worldという曲があるんです。人魚姫って人間の足がないのですが、私たちが取り組んだピップのスリムウォークも脚に着用して美しくする商品なので、ピッタリだね、となったんです。

キャリア甲子園のアイデアはどのように出していた?

連日、チームで集まって議論をしていたという。


ーチームで役割分担って決まっていましたか?

久保:私たちの場合は、情報収集とアイデア出しは全員力を合わせて全力でやっていましたね。でもパワーポイント作成は金森さん、台本は杉本さんを中心にやってもらっていました。そこはそれぞれの強みを活かした考え方です。

金森:調べるとき、ピップに関する情報はとにかくよく読みましたね。ピップの担当者の名前を調べて過去どんな仕事をされていた方なのかを調べたり。

杉本:あとはtwitterやインスタグラムなど検索して、消費者の嗜好を分析することにも力を入れていました。どんなものがよく投稿されているのか、どんなものにファボがたくさんつくのかを自分たちなりに考えながら仮説を立てていきました。

中川:でも、検索だけではわからないこともたくさんあるので、自分たちでもインスタグラムのストーリーズのアンケート機能を使ってYes/Noで答えられる簡単なアンケートを集めました。大体180くらいは回答数を集められましたね。

杉本:アンケートを取って分かったことは、ピップのスリムウォークは認知度は高いのに実際に買ったことがある人は少ないことでした。名前は知ってるのに一歩を踏み出せてない。そこを解消したいよね、とアイデアを固めていきました。

ーそして書類審査。どうでしょう、自信はありましたか?

金森:正直、私たちは書類審査が一番自信がなかったんです。うちのチームは中川さんが生徒会長で人前で話すの慣れているし、杉本さんも話すのが上手なので、私たちのアイデア、プレゼンさせて欲しいなあ、、、と。

中川:だから書類審査の結果が出る日、キャリア甲子園のサイトを見ていて自分たちのチーム名が合格者一覧に出ていたのを見て嬉しかったですね。それでもう早速その日の晩にプレゼンどうするか話し合って「劇スタイルでいこう」ってすぐ決めて、そこから準備に入っていきました。

ーどうして劇スタイルにしたんですか?

杉本:二つ理由があります。まず劇はわかりやすいということですね。見てる人が疑問に思いそうなことを劇のセリフの掛け合いの中で説明できるから見てる側にはわかりやすいよね、というものが理由の一つ目です。そしてもう一つ。プレゼン動画審査って、審査員の方は20本動画見るわけじゃないですか。となると印象に残るチームって限られてくるだろうし、審査員の方に飽きられないプレゼンにしないといけないよね、というのが二つ目の理由ですね。

ー自分たちがやりたいから、じゃなくて審査する側の状況や気持ちを考えられているのが既にマーケティング発想ですね!

久保:でも劇スタイルはデメリットもあるんです。動画審査や準決勝はカメラを相手にプレゼンするわけですが、劇だとどうしてもスペースを広く取ることになる。だから劇スタイルだとカメラをどうやっていくかがすごく大変でした。実際、先生からは劇スタイルはやめてみては?とアドバイスを頂いたこともあります。

金森:だから練習はとにかくたくさんやりましたね。朝から集まって繰り返し繰り返し。だからプレゼン動画審査通過した時は嬉しかったですね。

準決勝、決勝の戦い。そしてキャリア甲子園を終えて

劇スタイルにしたのも理由があった!


ーそして準決勝大会。帝塚山高等学校初となる準決勝突破となったわけですが、準決勝大会はいかがでしたか?

中川:私は当日は結構強気で臨みましたね。全然緊張しなかったし、自分たちのベストが出せたと思います。ベストが出せるくらいには練習してましたしね。

杉本:準決勝大会は他のライバルチームのプレゼンも見れますが、他のチームがピップの審査員に厳しい質問をされているのに、私たちは質問が特になかったんですよ。「すごいね」っていうコメントもいただけたので、「これはいけたかもしれない」と思いました。

久保:そうですね、やはり企業インタビューや解説動画は何回も見たほうがいいと思ってて。というのは、準決勝で他のチームのプレゼンを見ていると、ピップが提示した「新しいマーケティング」という考え方からズレているものも多かったんです。やはり企業の意図を踏まえていないとキャリア甲子園は勝てないんだなと思いましたね。
ー本当にその通りですね。自分たちのやりたいことをやるだけがビジネスではないですからね。そしてついに決勝大会。東京までお越しいただきましたね。

中川:決勝大会は準備期間が期末試験とかぶってるので日程調整が大変でした・・・。それまでは審査員がピップで、商品を知っている前提でしたが、決勝大会はそうじゃないので、この調整が必要でした。むしろ、私たちを通してスリムウォークを皆さんに知っていただかなければなりません。

久保:そしてやはりオンラインとリアルは全然違うなと。他のチームの緊張感もすごかったし、ライバルチームのプレゼンは全チーム見ました。みんな凄くて。さすがキャリア甲子園のファイナリストだなって。

杉本:私は自分の質疑応答が全然ダメで凄く後悔しました。当然、私たちも事前に準備はしていたんですが、決勝大会で審査員をされるようなビジネスについて詳しい人たちの質問は視点が全然違うなと。自分たちが考えて準備していたものよりも一歩先の質問をされてるなと思った。
でも、ピップの方から「僕たちの中ではNo1だよ」と言ってもらえて・・・それで救われました。

金森:でも私、決勝大会行って世界って広いなと思いました。実はニコ生は以前からみていたんですが、自分が配信される側に立つということの実感がなくてあの感覚が新鮮で。パワーポイントの制作は初めてだったんですけどすごい褒められて、もっと頑張れば色々な可能性があるんだなと気づけました。

ーありがとうございます。では、キャリア甲子園に出て学んだことを教えてください。

中川:私はもともと人前で喋ったり発表するのが好きなんです。でもキャリア甲子園は4人対等でチームで動く必要があります。私個人は色々経験してきたんですが、チームで動く経験はなかったので、これは大きな経験になりました。あと私、キャリア甲子園やる前はやりたいこととか特になかったんです。でもキャリア甲子園を通してデータサイエンスを学びたいなと思うようになって。だから自分の進路がちゃんと見えるようになったのも大きいです。

杉本:さまざまな方と接点を持つ大切な機会だったなと思いましたね。チームメンバーだけではなく、ライバルチームとの出会いも貴重でした。あと、キャリア甲子園が終わった後にピップの担当者と社長さんがわざわざ来校していただいて。経営に関わる人の話を聞くことで、経営的な視点を感じることができたのも私は大きかったです。

金森:この4人で対等に意見を出して議論できたのが印象に残っています。普段仲がいい人たちと組んでいたら、こんなに意見を言わなかったかもしれません。自分が思ったことを言ってみんなの意見を取り入れて良いものを出していくということが大切なんだなって。

久保:そうだよね、自分の視点だけで見ると自分の考えになってしまう。でもチームでやると他の視点が入る。そうやってアイデアって強くなっていくんだなと学べたのがキャリア甲子園で大きかったです。他の人の意見やアイデアに萎縮せずに、自分の意見もしっかりいうことが大切。私たちの場合、決勝大会前に意見がぶつかって人生史上初めてくらいの勢いで大喧嘩になって、私泣いちゃいましたけど(笑)。

ーありがとうございます。では最後に、今年キャリア甲子園に挑戦する後輩たちへアドバイスをお願いします!

久保:インタビューや動画は何回も読んでほしいです。そこで語られているような企業の思惑を知らずに、自分たちのアイデアだけで突っ走ってしまっては勝てません。

中川:誰に伝えるのか、を考えることが大切です。それによって何を言うかが変わっていきます。私たちは書類審査、プレゼン審査、準決勝、決勝と全て対象を意識して中身を考えて変えていきました。

杉本:グループで話し合っていると自分とは違う人間なので、揉めるとか当然あります。でも、相手には相手の考え方があります。自分の意見を通すことを目的とせずに、チームの目標を意識した上で相手を尊重して話し合いをしてほしいですね。

金森:どれだけいいアイデアを出してもそれが伝わらなければ意味がありません。私は自分の学校の過去のキャリア甲子園に挑戦したパワーポイントスライドを見て研究していきました。わかりやすいスライドは文字が少ない。ある程度、補足情報としての文字は大切ですが、スライドを補助にして自分たちが喋る、ということを意識しました。パワーポイントの簡潔さと文字数の少なさがポイントです。自分たちが今、このスライドで何の説明をしているかをちゃんと意識してまとめないと散漫なプレゼンスライドになってしまいます。

ー多くのことを学んでいただいたようでよかったです。これから受験ですね。頑張ってください!

全員:今日はありがとうございました!

お世話になったピップの皆様と!