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2020.06.01
キャリア甲子園の歴史 2014年度編
皆さんこんにちは、キャリア甲子園運営事務局の羽田です。 今年で7回目を迎えるキャリア甲子園。この連載シリーズでは2014年から始まったキャリア甲子園の歴史を振り返っていきたいと思います。お時間あるときにご覧いただき、国内最高峰高校生ビジコンへの挑戦心を掻き立ててみてください! キャリア甲子園...
皆さんこんにちは、キャリア甲子園運営事務局の羽田です。
キャリア甲子園の歴史を振り返る連載コラム、第2弾です。
前回は初開催となった2014年度大会を振り返りました。
そして今回は、大転換かつ現在のキャリア甲子園の基盤となった2015年度大会を振り返ります。
ニコファーレで初開催!コンセプトは「あの凄さをもっと社会に」
2014年大会終了後、すぐに次年度大会の検討が始まりました。
とにかく「あの凄さをもっと色んな人に見せたい」「大会にドラマ性を」という2つのテーマをもって検討をしていきました。
高校生たちのプレゼンを閉じられた空間だけの出来事ではなく多くの人に見てもらうのであれば、ネットの力を借りるのが一番だというのはもはや当たり前。
そして当時何かと話題になっていたニコファーレが決勝大会の会場としてすぐに候補に挙がってきました。
当時働いてくれていたインターン学生とともにニコファーレに初訪問。四方をLEDに囲まれ、映像に囲まれる体験に衝撃を受けました。
「もうここ以外には考えられない!」と本当に興奮したのをよく覚えています。

ニコファーレ視察の時にテンションが上がる私。
こうして、ニコファーレで決勝大会を開催し、その様子をニコニコ公式番組として生放送を行うことが決定したのでした。
キャリア甲子園大改造。現在の原型に
そして大会全体の仕組みも抜本から変えました。
前年度大会で当初予想より大幅に集まった応募数を受け、書類審査だけだった予選を書類審査、プレゼン動画審査、準決勝を追加。一気に3ステップ追加しました。
また2015年度大会から企業がテーマを出題する形式に変更。高校生は自分で好きな企業テーマを選択して勝ち上がっていくスタイルに変更。
大会テーマは「2021年」。東京オリンピックのその後の世界を舞台にしたビジネスコンテストにしました。
高校生にテーマを出題いただける企業様を、またしても人脈をたどったり新規突撃訪問して5社の企業様にご協力いただきました。
VASILY様
資生堂様
帝人様
内閣人事局様
毎日新聞様
そして前回同様JTB様にご協賛に入っていただき、優勝商品は100万円分の海外旅行券に。こうして、現在に続くキャリア甲子園の原型が出来上がりました。
ただ、2015年大会は細かいところで現在とは異なります。
まず大会日程は4月スタートの決勝大会は8月でした。ここは2014年度大会と同様夏の甲子園でした。
そしてプレゼン動画審査は動画を撮って送ってもらうスタイルではなく、事務局が指定する日時と場所に高校生に来てもらい、事務局が回すカメラの前で一発勝負でプレゼンしてもらう、という形式でした。当時はまだ、スマホによる動画撮影がそこまで一般的ではなかったためです。
そして応募高校生全体を東日本と西日本にブロックを分け、プレゼン動画審査を通過できるのは各社東西で1チームずつ、という形式にしました。
つまり準決勝大会では各社の東西代表チームが一騎打ちでぶつかる、という仕組みだったのです。なかなかヒヤヒヤする展開でした。

準決勝集合写真。各社の東西対決というスタイルでした。
こうして、準決勝大会を勝ち抜き、決勝大会にコマを進めたのは下記の5チームでした。
VASILY
東日本代表 FRESH(東京学芸大学附属高等学校・海星高等学校)
資生堂
東日本代表 ちむちむドンドン(聖学院高等学校)
帝人
西日本代表 MOTION(名古屋国際高等学校・灘高等学校・六甲高等学校)
内閣人事局
西日本代表 Birts Blaze(福岡雙葉高等学校)
毎日新聞
東日本代表 Lets Make Waves(筑波大学附属駒場高等学校・お茶の水女子大学附属高等学校)
高校生国内最高峰ビジコンへ
当時は準決勝大会の翌日が決勝大会、というハードスケジュールな大会日程でして、決勝に進むファイナリストたちは翌日に決勝に臨みました。
私達としても初めて利用するニコファーレでどんな光景が待っているのか、全く予想もついていませんでしたが、そこで繰り広げられていたのはまさにハイレベルなプレゼンバトル。
これは奇しくも、ですが2015年大会は何らかの課外活動に懸命に取り組んでいる高校生たちが多く勝ち残りました。
Birts Blazeは日本の次世代リーダー育成塾で鍛えられていましたし、Lets Make Wavesは生徒会自治会副会長、FreshはWSC。まさに異種格闘技戦。
そして圧巻だったのが、結果的に優勝した模擬国連日本代表のMOTION。壮大なスケールかつ緻密なビジネスプランと、圧倒的なプレゼンテーションスキルで総合優勝の栄光を手にしました。

2015年を制したMOTIONは模擬国連の日本代表メンバーも含まれていました。
なお、悔やまれるのが2015年大会はニコニコ生放送の映像関連の権利はクリアしていたものの、アーカイブ配信については同意などをとっていなかったこと。
だから、2015年大会の映像は手元にはあるものの一般公開はしてないのです(よく問い合わせをうけるのですが)。
ちなみに、この活躍したFRESHの小松さんとMOTIONの西尾君はその後海外大学進学のスクールで偶然再会。ふたりともそれぞれハーバード、イエールに進学し、アメリカでも交流があるようです。また他のメンバーもその後同じ大学に進学して再会する、というような事も起こっています。
彼らのハイレベルなプレゼンがニコ生で配信され、またファイナリストたちがそれぞれのフィールドで活躍していたこともあり、多くの人達がその姿を目撃することになりました。キャリア甲子園は「レベルの高い高校生ビジコン」という形でインパクトを与えることが出来ました(たまたまですが)。
こうして、翌年の2016年大会に続いていくのです。
<続く>