キャリア甲子園2021を戦う高校生へ、カロリーメイトプレゼンツ、先輩からのメッセージバトン企画。今回はキャリア甲子園2016で総合優勝し、現在は東京大学3年生のの山本さんにお話を伺った。
(取材・執筆:キャリア甲子園運営事務局 羽田 啓一郎)
*記事内容は取材時の2021年9月時点の情報です

お話を伺った方

山本康太さん

海陽中等教育学校卒業。高校1年生の時、キャリア甲子園2016に参加。バイエル代表として決勝大会に進出し、総合優勝に輝く。模擬国連でも活躍。その後センター試験881点の結果を残して東京大学に現役合格し、大学進学後も模擬国連の東京大学研究会で代表を務めるなど活躍。2021年現在は就職活動中。

特集トップ

キャリア甲子園に挑戦したきっかけは、友達の誘い

2016年総合優勝を飾った米ット。


ー今はもう大学3年生ですが、キャリア甲子園に挑戦した高校時代の話を教えてください。

僕がキャリア甲子園に参加したのは高校1年生の時なのでもう5年前ですか。懐かしいですね。僕たちの高校は中高一貫の全寮制の学校なんです。中学1年の時から親元を離れ、全国から集まった同世代の仲間と寮で共同生活を送りながら青春時代を過ごしました。全寮制というだけでなく、大企業から社会人の方がメンターとして朝から晩までずっと面倒を見てくれるフロアマスター制度という制度も特徴的です。

ーそんな環境で、キャリア甲子園に参加したのはどうしてだったんですか?

キャリア甲子園の存在自体は知っていました。僕は模擬国連で活動していたのですが、模擬国連で有名だった尊敬する先輩がキャリア甲子園で優勝していたので。でも自分もそこに出場するとは最初は思っていませんでしたね。ある日、同期の友達が誘ってきたんですよ。寮で夜寝る前に歯磨きをしてたら部屋にそいつが入ってきて、「キャリア甲子園出ようぜ」って。あんまりちゃんと考えずに、なんか面白そうだなと思って「いいよ」と。

ーでも元々模擬国連をやっていたということは課外活動は熱心だったんですかね?

課外活動自体はやっていた方だと思います。でも、模擬国連と違ってキャリア甲子園はビジネスコンテスト。ビジネスのことは未経験だったから最初は色々と試行錯誤した記憶がありますね。

ーどうしてバイエルだったんですか?

当時のテーマ出題企業はJALや資生堂など、有名な企業が多かったんですが唯一バイエルだけよく知らなくて。他のテーマは奇抜なアイデアが好まれそうなだなと思ったんですが、バイエルのテーマは「農業問題」で、データや裏付けも大切そうだなと。この「堅さ」が僕たちにはぴったりだなと思ったんですよね。まさか優勝できるとは思ってませんでしたが・・・(笑)。

甲子園総合優勝を果たした山本くんからのアドバイス

決勝では堂々とプレゼンした山本くん。実は緊張していたという。


ー今年キャリア甲子園に出場する高校生にアドバイスありますか?

色々ありますよ(笑)。僕たちは書類審査までは結構自信あったんですが、動画審査からちょっと苦しみ始めたんですよね。書類審査まではある意味ダメ元というか、そんなに期待せずにとりあえず出したって感じだったんですけど、それが通過したら本気になってくるじゃないですか。でも僕ら、それぞれが課外活動を他にもやっていたのでみんな忙しくて、全寮制なのになかなか予定が合わなかったんですよ。それですれ違いが起きてある時喧嘩になって、、、チーム崩壊の危機がありましたね。

ーキャリア甲子園あるあるですね(笑)。そういう時、どうするのがいいと思いますか?

もう、正直にちゃんと腹を割って話すことですよ。お互いの持ってる不満をちゃんと言う。言わないからみんな疑心暗鬼になるんです。僕らの場合は元々みんなを誘ったリーダーがうまくみんなの本音を引き出してくれたので助かりました。

ー言わないから疑心暗鬼になる、というのはキャリア甲子園に限らず人間関係全般に言えますね。

そうですね、ただ大前提として、チームで向いている方向が同じであることは大切です。僕らの場合はキャリア甲子園で優勝したいという思いはありました。そこは一緒だったからこそ、根っこの部分は信用しあえたので不満も正直に言えたんでしょうね。

ー山本くんといえば決勝大会のプレゼンテーションが圧倒的だった印象がありますが、プレゼンのコツとかアドバイスはありますか?

そう言っていただけるのはありがたいんですが、僕は元々緊張しいなんですよ。プレゼンの時などは緊張でカチコチになってしまいます。でもきっと同じような高校生の方は多いと思うんですよね。そういう方へアドバイスすると、緊張しちゃうことは受け止めることです。どうしようもないから。緊張を克服しようとするんじゃなくて、どうせ緊張する、と諦めちゃいましょう、と。緊張の中でどう戦っていくかを考えたほうがいいと思いますね。

ー緊張しいだとは意外ですね。かなり堂々とプレゼンしてるように見えましたが。

緊張しても大丈夫なように事前のリサーチや質疑応答のシュミレーションはしっかりやりましたけどね。プレゼンで言えば、キャリア甲子園では緊張よりも大きな学びがありました。それは自分たちが考えている(考えてきた)ことと相手に伝わることはまるで違うということです。自分達が伝えたいことを伝えることがいかに難しいことか・・・キャリア甲子園ではこの壁に常に悩まされました。

ーその課題に対してはどのように向かえばいいんでしょうね?

何を強調して伝えたいのかを明確にすることです。キャリア甲子園のプレゼン時間10分は決して長くない。自分達の考えてることを全部盛り込めるような余裕はありません。だからこそ論点を明確にして、「これだけは伝えないといけない」というメッセージを練り上げる。何を伝えるべきで、何を捨てるべきか、取捨選択をちゃんとしないと結局相手には伝わりません。そこはチームの皆さんとしっかり議論してほしいですね。

日本の経済発展に貢献したい

現在は就職活動中!社会に出てもきっと活躍してくれるでしょう。


ーありがとうございます。キャリア甲子園後のことを教えてください。東京大学でも模擬国連をやっていたんですよね?

そうですね、僭越ながら模擬国連東京大学の代表を務めておりました。今はもう代替わりして、後輩に引き継いでいます。そうそう、僕の次に東京大学の代表を務めるのもキャリア甲子園出身なんですよ(笑)。本当に偶然ですけどね。

ーそれはすごい縁ですね・・・!山本くんは今は何をしているんでしょう?

僕は就職活動中ですね。模擬国連しつつ、コンサルティング企業で長期インターン生としてお世話になっていて、新規事業開拓のお仕事に携わらせてもらっていました。実際の企業活動に触れられることが醍醐味で面白いなと思って働いているのですが、自分の大卒後の進路を考えて自分が何をしようかと思った時、日本の経済発展に貢献したいなと考えるようになりました。僕自身で何か事業を起こすというよりは、ビジネスをしている他の方を外からお手伝いしながら自分の価値を最大限発揮したいな、と。だから今はコンサルティング企業に興味がありますね。

ー東京大学だと外資コンサルとか多そうですものね。でも、起業したりは考えなかったんですか?

うーん、僕自身は外資系というよりは日本の企業で働きたいなと思っていますね。起業はあくまで手段であって目的じゃありません。僕の場合はさまざまな日本企業をお手伝いしたいので、起業は今のところ考えていません。将来、そういうことを考える可能性もありますけど、まずはちゃんとビジネスパーソンとして実力をつけたいと思っています。

ーありがとうございます。では最後に、キャリア甲子園に挑戦する高校生にメッセージをお願いします!

結果だけではなくて、取り組む過程から自分が何を学びたいか、あるいは何を学んだのかを常に意識してほしいですね。本気で取り組めば、キャリア甲子園は滅茶苦茶貴重な機会になるはずです。このチャンスを最大限活かして、経験そのものを自分のものにしてください!応援しています!

特集トップ

お問い合わせ先

〒100-0003 
東京都千代田区一ツ橋1-1-1
パレスサイドビル7F
株式会社マイナビ コンテンツメディア事業本部 
マイナビキャリア甲子園運営事務局
*返信は株式会社マイナビが運営委託をしている株式会社Strobolightsから返信させていただきます。

お問い合わせはこちら

*お問い合わせは平日10:00~17:00までとなります。予めご了承ください。

TOP