先輩からのバトンvol.2:西岡葉月

キャリア甲子園2021を戦う高校生へ、カロリーメイトプレゼンツ、先輩からのメッセージバトン企画。
今回はキャリア甲子園2017では準決勝敗退するも、2018大会でファイナリストに輝き、この秋からソウル国立大学に進学した智辯学園奈良カレッジの西岡さん。「奈良で視野が狭かった」彼女を変えた、キャリア甲子園の思い出。
(取材・執筆:キャリア甲子園運営事務局 羽田 啓一郎)
*記事内容は取材時の2021年8月時点の情報です

お話を伺った方

西岡葉月さん

キャリア甲子園2017準決勝大会敗退。キャリア甲子園2018ファイナリスト。「インビジリスツ」リーダー。智辯学園奈良カレッジ卒業後、慶應義塾大学環境情報学部に進学。2021年9月から、ソウル国立大学に入学。

奈良に住んでいると情報や刺激が足りなかった

2度目の挑戦で決勝大会の舞台に立ったインビジリスツ。


ーキャリア甲子園出場のきっかけを教えてください。

私は小学校から智辯学園に入学し、なんとなく「国立大学」「有名私大」に進むものなのだと思っていました。周囲もそんな風潮だったので。でも私はもともとピアノをやっていたので、自分の進路を考えると音大なのかな、と漠然と感じはじめて。そこで周囲の考える「進路」と私のイメージする「進路」にギャップを感じ始めて色々と悩み始めたんです。でも奈良にいるとなかなか情報も刺激もなくて、インターネットで調べて東京で行われている高校生向けのイベントなんかに興味を持ち始めました。その中で知ったのがキャリア甲子園で。参加するだけのイベントじゃなくて、何か打ち込めるものが欲しかったので、「ああこれだ」って思って学校の友達を誘ってチームを組んだのです。それが高校1年生の時ですね。

ーそれで1年目で準決勝大会進出。すごいですね。

そうですね、当時は東京で準決勝大会が行われていました。私は姉が東京に住んでいたこともあって何回か来たことがありましたが、メンバーは初めてで。「うわー東京や!!!」ってめちゃくちゃテンション上がってましたね(笑)。ビルも高くて、スマホでたくさん写真撮ってました。でも、高校1年生の時の準決勝はバーっとすぎていった感じです。奈良の山奥からみんなで新幹線に乗って東京に出てきて、緊張の中で企業の前でプレゼンして、周囲には日本トップクラスの高校生たちがたくさんいて・・・。田舎育ちの私たちには刺激的すぎる1日でした。

ー1年目は残念ながら準決勝大会で負けてしまいましたね。

久野さんのチームに負けましたね。彼女たちのチームのすぐ後ろに座っていたのが私たちです。彼女たちが勝ち名乗りを受け、嬉し涙を流している背中を私たちはみていました。ちなみに私、その後も久野さんとはニアミスしているんです。キャリア甲子園後のワールドスカラーズカップ(World Scholar’s Cup)に二人とも出場してるので。だから久野さん、すごいなと一方的に見ていました(笑)。

2回目の挑戦。メンバーからの感謝の手紙

2018準決勝で勝ち名乗りを受けた瞬間。メンバーが泣き崩れる中、西岡さんは冷静だった。


ーそして2年生で再度の挑戦、と。

私というより、メンバーの熱意がすごかったんです。チームを作ったきっかけは私でしたが、キャリア甲子園をきっかけにメンバーもそれぞれ火がついてそれぞれの分野で積極的に活動していたんです。だからキャリア甲子園2018の募集が始まった時に「今年も出るよね?」ってメンバーから誘われて、同じメンバー、同じチームで出場しました。1年生の時は何も知らない田舎の女子高生でしたが、そこからそれぞれ成長していたので2回目は負けない自信がありました。

ー2回目のキャリア甲子園は見事決勝進出を果たしました。何が違いましたか?

やはり2回目ということでキャリア甲子園がどういう大会かを知っていたのは大きかったと思います。そして1年生の時は自分たちの考えをプレゼンするところで止まってしまっていた。でも評価するのは企業なんだからそれじゃダメですよね。羽田さんが「負ける理由はないけど勝つ人には選ばれる理由がある」って準決勝大会で言ってたじゃないですか。「その通りだな」と思って、企業に選んでもらう理由を作っていきました。企業のことをリサーチして彼らがこれから向かうであろうビジネスの展開に合うような企画をしていって。だから準決勝で勝ち名乗りを受けた時は嬉しかったですね。戦略が当たったな、と。

ー勝ち名乗りを受けた時の写真を見ると西岡さん、嬉しそうじゃなくないですか?

いや、嬉しかったですよ。冷静だっただけです(笑)。他のメンバーが喜びすぎてその様子を見ながらよかったなって思ってました。メンバーの一人は喜びすぎて帰りの新幹線で具合悪くなってましたからね(笑)。でも、それだけ思い入れがあった大会だったってことだと思います。

ー学校の先生の対応も変わった、と言ってましたね

そうですね、うちの高校は課外活動をする人もあまりいなかったから、個人の意思で行う課外活動に対する公欠制度が整ってなくて。私、ワールドスカラカップは決勝大会まで進出してアメリカまで行くことになっていたんですけど、理解してもらえず公欠がなかなか出なかったんです。でもキャリア甲子園は校長先生が応援してくれて一発で公欠が出て。添えで、全国大会規模の課外活動は公欠が出るルールができたんですよ。これは密かな自慢です。校則変えたの、私たちです(笑)。

ー決勝大会は残念な結果でしたが、しっかり爪痕は残しましたね

そうですね、優勝したかったですし、優勝できるよう最大限の努力はしていましたが、結果は結果。結果についての納得感はありますし、「やり切った」って自信を持って言えます。だから後悔はありませんでした。そして何より嬉しかったのが、2回目のキャリア甲子園が終わった後に、チームメンバー全員から手紙をもらったんです。キャリア甲子園に誘ってくれてありがとうって。もともとキャリア甲子園を始めたきっかけは私の形のない焦燥感でしたが、こうして同じ高校の仲間たちにきっかけを作ることができた。高校のルールも変えられたし、本当に貴重な経験でした。

キャリア甲子園で学んだことは、「納得いくまで考え抜く姿勢」

2021年9月から韓国ソウル国立大学に正規留学。これからの活躍に期待!


ーありがとうございます。2021年度大会に挑戦する高校生にアドバイスをいただきたいのですが、チーム活動でうまくいかない時はどのようにしていましたか?

私たちは幸い、チーム内での衝突などはなかったですが、アイデアに対する理解や問題意識が全員で共有できていない時がありました。それぞれが違う思いを持っていても、アイデアに対して常に同じ方向を向いているかはチームとして発表する上で不可欠だと考えていたので、皆で集まって、アイデアの根底となる問題意識や考えについて考える機会を設けました。そこに何かテクニックなどがあるわけではなく、ちゃんとチームとして対話する。そこに尽きると思います。

ーなるほど、プレゼンの時に気をつけていたことはありますか?

とにかく誰にでも伝わる表現を選ぶようにしていましたね。単語や言い回しが誰でもすぐに理解できるか、声だけ聞いていてもわかるか、を重視して台本を作りました。その上でパワポの情報量が多くなりすぎないように、パワポでしか表せない情報(グラフなど)を中心にパワポに収めるようにしていました。今振り返ってみると、未熟すぎて反省点ばかりですけど(笑)。

ーそれだけ成長したってことですね。では改めて、キャリア甲子園の経験で今に繋がっていることを教えてください。

企画を作る〜プレゼンで発表する、という一連の流れをやること自体が初めてだったので、その経験自体が学びになりました。でもそれ以上に、「納得いくまで考え抜く」ことの重要性を学んだ気がします。「ビジネスアイデアの根底にどんな社会問題があり、それを解決・改善することで社会はどうなるのか?」「そもそもその問題意識はどうして/どうやって起きたのか?」など、ビジネスアイデアのコアとなる部分を考えた時に、普段から物事を納得いくまで考え抜く姿勢癖を持つことは大事だなと思いました。大学受験の時の自己分析はもちろん、キャリア甲子園後に取り組んだ一般社団法人やNPO法人で仕事を任された時もキャリア甲子園の経験が役立ったと思います。そしてそれらを1人ではなく、常にチームメンバーで考え、その場における最適解を探ることもキャリア甲子園で学んだような気がしますね。

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