協賛企業

tdi(情報技術開発) テーマ解説インタビュー

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第11回大会、初めてマイナビキャリア甲子園に参加する情報技術開発(以降tdi)。高校生が普段目にすることが多いとは言い難い企業だとは思うが、現代社会に生きる私たちの生活の基盤でもあるITシステムに関する企業だ。そんなtdiに、今回のマイナビキャリア甲子園に出題したテーマについて聞いてみた。今後の社会でますます重要になるITシステム。ぜひチェックしてみて欲しい。(取材執筆:羽田啓一郎)

 

お話を伺った方

伊藤 亘崇さん

高校時代はテニスに精を出していた。もともと理系が得意で文系科目は苦手だったので文理選択では理系を選択。数学と物理を得意とし、理系大学に進学した。大学進学後もテニスやサークル活動に熱中していた。就職活動の時には、社会的にもITの存在感が増していたこともあり、tdiに入社を決める。エンジニアとして働いた後、現在の経営企画の仕事に従事。

井出 詩帆さん

高校時代は読書活動や文章を書く文芸部に所属。メディアに関心があったので、社会情報学を学べる学部学科を選択し、大学に進学した。大学でも文芸サークルに所属していたが、ちょうどSNSやブログが話題になっていた時代だったので、ITやインターネットに関する勉強を始める。tdiに入社を決めたのは就職活動時に社風が合うと感じたから。総務の仕事をした後、現在の広報の仕事に就く

ITシステムとはそもそもどういう存在なのか?

ー今日はよろしくお願いします。tdiはITシステムを作るシステムインテグレーターという業種の企業ですが、高校生にはITシステムもシステムインテグレーターも馴染みがない言葉だと思います。まずこの辺りから解説いただけますか?

伊藤:よろしくお願いします。そうですね、なかなかイメージしづらい会社だと思います。高校生の皆さんにとってITと聞くとパソコンやインターネットが思い浮かぶかもしれません。もちろん、それも不正解ではないのですが、ITを簡単に申し上げると、社会インフラの一つと言えるでしょう。社会を支えるインフラには電気やガス、水道、交通などさまざまな種類がありますが、これらは全てITによって制御されています。また、企業のビジネスや市区町村の手続きにもどんどんITが活用されています。つまり、ITとはすべての社会インフラを陰で支えており、ITがないと社会インフラが成り立たないとも言えるのです。

井出:私たちtdiは、そのITという世界の中で、システムを作って企業のビジネスをもっとよくするためのお手伝いをする会社です。このような企業のことを「システムインテグレーター」と言います。私たちtdiもシステムインテグレーターです。

ー例えばどんなことをシステムで解決しているのでしょうか。

伊藤:事例はたくさんありますが、高校生の皆さんにもイメージしやすいものを2つご紹介します。
一つ目はデジタルサイネージのシステムです。コンビニエンスストアやスーパーマーケットに、映像が映し出されているモニターが置いてあることが多いですよね。あれをデジタルサイネージというのですが、あのデジタルサイネージに映像を送信して表示させるシステムを作っているのがtdiです。
二つ目は学習塾の模試データ収集の自動化システム。ある大手学習塾では模試の結果を職員の方々が全部自分たちの手でデータ打ち込みをやっていたので、膨大な作業時間がかかっていました。そして人間がやることなのでミスも起きてしまいます。そこで、生徒の回答結果を全部自動で処理して記録するRPAシステム(情報の処理を自動化するシステムのこと)を私たちで提供し、一連の業務をより効率的に、かつ正確に行えるようになりました。これがITシステムの力です。

ーなるほど。イメージが湧いてきました。数あるシステムインテグレーターの中で、tdiの特徴は何でしょうか?

伊藤:この業界は大体60年前に生まれ、日本国内には約3万社のシステムインテグレーターがあると言われています。当社はその黎明期に生まれた、老舗の企業です。長く、激動の時代を生き残ってこれたのは、クライアントと信頼関係をしっかりと構築できたからですね。システムは沢山の開発会社が連携して、下請け・孫請けと開発をしていくことが多いので、企業によっては発注元であるクライアントと直接コミュニケーションをとる機会がない場合もあるのですが、当社は直接クライアントと繋がって一気通貫でシステムの提供が出来ることが多いのが強みです。

井出:私たちはクライアントに近い視点に立ち、ともにその経営課題の解決を考え、伴走するパートナーになることを目指して日々仕事をしています。クライアントの信頼に答え、存在感を示す企業でありたいと考えています。

tdiがテーマに込めた想いとは?

ーありがとうございます。それではそんなtdiが今年、マイナビキャリア甲子園になぜ協賛したのか、そしてテーマに込められた想いを教えてください。

伊藤:マイナビキャリア甲子園に協賛したのは、これから未来をつくっていく若い皆さんに対して応援をしていきたい、という想いが強いです。もちろん、当社のことを多くの方に知っていただきたいという気持ちもありますが、それよりも現代の高校生の皆さんがどんな夢や期待を未来に抱いているのか、逆に課題感や不安はどのようなことに抱くのかを知りたいのです。

 井出:今、伊藤が「未来」という言葉を使わせていただきましたが、私たちは「情報技術で未来を創造 人にやさしく心あたたかな企業に 社会に親しまれ貢献する企業に」という企業理念を掲げています。私たちの強みであるITを使って、社会や人々の未来に貢献するのがtdiという会社です。今回のテーマ設定も、そうした想いが込められています。

ーテーマの中に「デジタルトランスフォーメーション」というキーワードが出てきます。知らない高校生もいると思うので、解説をいただけますか?

伊藤:デジタルトランスフォーメーション、DXとも呼ばれますが、DXとは企業がITを使って業務の効率化を図ったり、ITを活用してビジネスをもっと良くしていくことです。高校生の皆さんもご存知かもしれませんが、日本は少子高齢化が進み、労働力不足が深刻化しています。そのような社会環境の中で日本が生産性を上げていくためには、「人」以外の何かでビジネスを進めていかなければなりません。その手段の一つがITです。

井出:新型コロナウィルスの影響でリモートワークが普及し、それによって仕事の進め方が変わりました。皆さんもオンライン中心の授業を受けていた期間があったでしょう。ITの力を使うと今までのやり方を根本から変えることができる、と多くの企業が気づき、DXに取り組む必要性を感じ始めました。ただここで重要なのは、ITを使って人の仕事を減らして人件費を下げる、といった守りの姿勢のIT活用ではなく、ITを使って新しいことチャレンジする攻めの姿勢のIT活用が増えていることですね。

ーITは常に新しい技術がでてくるので、進化も止まらなそうですね。

伊藤:おっしゃる通りですね。AIをはじめ、メタバースや量子コンピュータなど、ITは新しい技術やトピックスが常に出続けています。私たちtdiも、次にどんなテクノロジーが出てくるのかは常に研究し、ビジネスにどう活用できるかを検討しています。

tdiのテーマを考える上でのヒント

ーマイナビキャリア甲子園でtdiのテーマに挑戦する高校生に考える上でのヒントをお願いします。

伊藤:未来における「人々が豊かに暮らせる社会」を自由な発想で想像・描写・定義いただきたいですね。「豊かさ」とは人によって捉え方が変わるはずです。ここはぜひ皆さんが自由に定義してください。また、皆さんは生まれながらにしてITデバイスに慣れ親しんでいる「デジタルネイティブ世代」と言われているのですが、だからこそ既成概念にとらわれないIT技術の活用法を考えてみてください。

井出:一点、留意いただきたいのはあくまでビジネスであることを忘れない、ということですね。世の中に貢献できることは大切ですが、活動を持続させるためにはその活動で利益を生み出せないといけません。事業を継続させるためにも、利益を上げることができるという視点もポイントです。

ーありがとうございます。それでは最後に、高校生へメッセージをお願いいたします。

井出:枠に囚われない、夢のあるアイデアをお聞きしたいですね。私たちtdiは長い歴史を持つ企業ですが、逆にいうと地に足のついた現実的な考え方になってしまい、新しいアイデアを出すことが難しい。だからこそ、マイナビキャリア甲子園の高校生の皆さんには新しい風をふかせてほしいと考えています。今後10年20年と活躍する主役になる人たちの意見・アイデアが欲しいです。

伊藤:二つの「そうぞう」を意識してみてください。一つはImagination(想像)、二つ目はCreation(創造)です。Imaginationは世の中にないサービスを生み出すこと。そしてそれを作っていくのがCreationです。面白いご提案、お待ちしています。

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