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第11回マイナビキャリア甲子園に初めて参加を決めた河合塾マナビス。大学受験を考える高校生にとって強い味方である予備校がなぜマイナビキャリア甲子園に協賛をするのか?そしてテーマに込められた思いとは?高校生にとっての日常である「勉強」「教育」を別の視点で捉えてみると、新しい発見があるかもしれない・・・!(取材執筆:羽田啓一郎)
お話を伺った方
藺牟田 征紀さん
関東出身。小学生の頃からバスケットボール一筋で大学受験の際もスポーツ系の学部も考えたが、将来的に選択肢が広がるのではと思い法学部に進学。大学に入ってからもバスケと飲食店でのアルバイトに全力で取り組んでいた。この飲食店アルバイトでお客様に感謝された経験から店舗型ビジネスに関心を持ち、理念にも共感した河合塾マナビスに就職。
佐藤 璃歩さん
東北出身。大学受験の際はいろいろな大学を見に行って直感で気に入った大学を受験した。大学に入学してからは個別指導塾、居酒屋、ファストフードと三つのアルバイトを掛け持ちし、貯めたお金で海外旅行をする生活を送っていた。高校時代にホームステイしたアメリカのホストファミリーに会いに行った旅行がいちばんの思い出。高校時代に通ってお世話になっていた河合塾マナビスに就職。
河合塾マナビスとは?改めて聞く、その特徴と思想
ー今日はよろしくお願いします。知らない高校生もいらっしゃると思うので、まず河合塾マナビスについて基本的なことを教えてください。いわゆる予備校、ですよね?
藺牟田:はい、大学受験を希望される現役高校生向けの予備校です。映像授業の塾であることに加え、各駅の近くに校舎を構え、その校舎では学習アドバイザーと呼ばれるスタッフが担当として生徒一人ひとりにつくことが大きな特徴です。映像授業だけだとモチベーション維持や学習の計画立てなど難しいところもあるので、それを学習アドバイザーがフォローしているのです。校舎は駅近にあるので利便性も高く、部活などで通塾の時間を確保することが難しい生徒様中心にご利用いただいています。
ー映像授業で展開する予備校は最近増えているようですね。その中での河合塾マナビスの特徴はやはり河合塾で培った教育コンテンツですか?
佐藤:もちろん、長年の実績がある河合塾ブランドの講師が映像授業も担当しているのでコンテンツには自信があります。それに加えて特徴的なのがアドバイスタイムと呼ばれる河合塾マナビス独特の学習方法です。これは、学んだ内容を生徒からアドバイザーに説明する方法です。ちゃんと授業内容を理解できていないと他の人に説明できませんからね。
藺牟田:アドバイスタイムはもともと、校舎によって実施の有無や実施内容、定義も異なっていたんです。でも、近年の学習指導要領の変化やそれに伴う大学入試制度の変革に合わせ、全国の校舎でオペレーションを統一させました。これまでの受験では知識の有無を問う出題形式が主流だったのですが、現在は知識を知っているだけではなく、きちんと自分で咀嚼して知識を活用することが求められています。河合塾マナビスのアドバイスタイムは以前からやっていたことではありましたが、昨今の教育業界の変化にピタッとハマりました。
佐藤:大学に合格すればいいというものではありません。私たちは「ひとつ上の現役合格」、究極的には生徒の自立を目指しています。大学全入の時代と言われる中、高校時代にいかにしてやりたいこと見つけ、そこに向けて学ぶことができるか。それを大切にしながら生徒指導をしているのが河合塾マナビスです。
河合塾マナビスの出題テーマを読み解く
ーありがとうございます。それでは今回のテーマについて聞いていきたいのですが、まず、なぜ今年マイナビキャリア甲子園に協賛したのですか?
藺牟田:これまで続けてきた河合塾マナビスの教育事業はもちろん引き続きやっていくのですが、先ほども少しお話しした入試制度の変革や近年の社会情勢の変化を踏まえると、これまでにない新しい事業を作っていく必要があると社内で話が上がっていました。その時にたまたまマイナビキャリア甲子園のことを知り、これは面白いなと。ぜひ高校生の皆さんの感覚を活かした新規事業のアイデアをご提案いただきたい。これが協賛の背景です。
佐藤:高校生の皆さんも聞いたことがあるかもしれませんが、私たちが生きる現代社会は「VUCAの時代」と言われています。これは不確実性の時代という意味で、この先社会がどうなるのか、誰にも分かりません。生成型AIの登場などテクノロジーの急速な発達、グローバリゼーションや環境問題など、私たちを取り巻く環境は世界レベルで大きく変化しています。また日本は人口減少や地域格差など深刻な社会課題も抱えています。このような時代背景の中で、教育や学びが果たす役割は今後より一層重要になるはずです。では河合塾マナビスの強みを活かしてどんな新しいことができるか。それを高校生の皆さんと一緒に考えていきたいのです。
ーテーマにも「河合塾マナビスのこれまでの特長」とあります。これをどう解釈してアイデアに繋げるかがポイントになりそうですね。
藺牟田:そうですね、河合塾のコンテンツや学習アドバイザー、全国の校舎など私たちの持っている資産、強みはさまざまあります。加えて皆さんにご理解いただきたいのが、これらの取り組みの背景に何があるのか、ということです。背景にあるもの。それは、「すべては一人ひとりの生徒のために」という、私たちの企業理念です。こうした考え方があるから先ほどご紹介した具体的な取り組みに繋がっているのです。
佐藤:この企業理念が反映されている例が先ほどからご紹介している学習アドバイザーです。映像教材だけならインターネット配信だけでもできます。しかし私たちはそれでも校舎を持ち、そこに学習アドバイザーを配置して生徒一人ひとりの学びをサポートしています。受験を経験した大学生もアシスタントアドバイザーとしてアルバイト雇用し、日々の学習はもちろん、より年齢の近い現役大学生として進路選択のアドバイスも行なっています。このアシスタントアドバイザーの育成にも力を入れています。
河合塾マナビスのテーマを攻略するためのヒント
ー今回マイナビキャリア甲子園の高校生が考える際のヒントとして教えていただきたいのですが、提案するアイデアは教育関連事業の方がいいのでしょうか?
藺牟田:いえ、そんなことはないです。河合塾マナビスの特長や持っている資産を活かしていただければ、これはNG、などは特に考えていません。あまり制限をかけるのではなく、高校生の皆さんの自由な発想で新しいアイデアを提案いただければ大丈夫です。私たちは常に新規事業を本気で考えていますが、社内の人間だけだとどうしても発想の限界があります。その枠を自分たちも超えたいのです。今回、マイナビキャリア甲子園を通じて、新しい視点で高校生から学べることが色々とあるはずだと思っています。本当に自由に考えていただきたいのです。私たちもとても楽しみにしています!
佐藤:今回、テーマに“若年層の新習慣”というキーワードを入れています。高校生の皆さんは当事者なのであまり自覚はないかもしれませんが、スマートフォンやSNS、動画といった文化だってまさに今の若者の新習慣です。大人が知らない、高校生の新習慣を活かして提案してくれてもいいですし、これからはきっとこれが流行る!といったこれまでにない新習慣を生み出す提案でも構いません。高校生の皆さん自身がいいと思うもの、皆さん自身の感覚を活かしてほしいですね。