ピップテーマ解説インタビュー

今年、初めてキャリア甲子園に参加を決めたピップ。複数の事業を展開している会社だが、今回のテーマは「スリムウォーク」と「マーケティング」がキーワードとなっている。
一見馴染みやすい話題に見えるが、このテーマ設定の裏側に込められているのは、「マーケティング」という発想が高校生の未来への「Breakthrough」になる、という思い。その真意について、ピップのマーケティング責任者に聞いた。

お話を伺った方

ピップ株式会社 取締役 商品開発事業本部長 CMO 久保田達之助 さん

明治大学出身。大学卒業後JTBに入社し、旅行企画や企業とのコラボレーションプロジェクトなどを担当。その後ドクターシーラボに転職し、マーケティングの手腕を発揮。働きながらも慶應義塾大学大学院を卒業しMBAを取得。現在はピップのCMO(マーケティングの責任者のこと)として事業をリードしながら早稲田大学の非常勤講師なども務めている。

コロナによって社会はどう変わるのか?


ー今回のテーマ設定の背景を教えてください。

私たちは消費者起点のマーケティングカンパニーとしてビジネスをおこなっているのですが、昨今のコロナ禍で、世の中が根本から変わってしまいました。よく言われていることではありますが、コロナ以前には完全には戻らず、これからは新しい生活様式で社会全体が進んでいくことになります。そうなると我々もビジネスの考え方自体を変えていく必要があり、これまでの商慣習や前例を打破していかねばなりません。そこで、「ブレイクスルー」をテーマにしたキャリア甲子園2020に参加し、高校生の皆さんと新しいマーケティングを考えていきたいのです。

ーコロナ禍で貴社にはどんな影響があったのでしょうか?

インバウンド、つまり海外観光客の売り上げは影響がありましたが、それ以外は大きな影響はありませんでした。なぜかというと、ピップには珍しい特徴があるからです。
少し専門的な話になってきますが、私たちピップはモノを作るメーカーでありながら卸機能も併せ持つ珍しい会社です。一般的にはメーカーが商品を作り、卸を担当する流通会社が世の中の店舗に商品を流していくのですが、我々はその二つの機能を持っているのです。コロナ禍では、衛生用品の需要が高まりました。ピップの卸事業は衛生用品を扱っていることもあり、コロナによる大きな影響はありませんでした。

ーなるほど。そもそも今回扱うスリムウォークとはどんな商品なのでしょうか?

スリムウォークは働く女性を憂鬱から救いたいという思いから立ち上がった、20周年を迎えた着圧ソックスブランドです。「あなたらしく、ハッピーな毎日を過ごせるように。」をブランド理念に置き、無理せず自分らしい美しさを手に入れたい女性をサポートするべく、トレンドを取り入れ、データに基づき最高のはきごこちと機能を追求しています。ラインナップも豊富で、くつろぎ時間や就寝時に使っていただける商品や、仕事や日中にも使える商品など、シーンに合わせて選べるように展開しています。私達は今回、そのスリムウォークを題材に高校生の皆さんにマーケティングについて取り組んでいただきたいのです。

ースリムウォークは現状はどんな展開をしているのでしょうか?

そうですね、あくまで参考までに、ですが現時点のスリムウォークのコンセプトは「ハッピー」です。ターゲットがスリムウォークを使うことで「ハッピーになる」をキーワードにしてマーケティング戦略を構築しています。
実は以前は”機能性”を全面的に打ち出していたんです。商品パッケージにも機能面での数字が大きく表示されていましたが、今は情緒押しにシフトしました。

ーそれはなぜなのでしょうか?

私たちピップが消費者起点の考え方でマーケティングを行っているからです。近年、モノよりコト消費と言われるようになり、女性の美意識も変わりました。ピップが消費者起点のマーケティングを重視している、という一つの例だと言えるでしょう。

マーケティングとは「好きになってもらう仕組みづくり」


ー今回のテーマでは”マーケティング”が一つのキーワードだと思いますが、マーケティングはよく聞く言葉である一方、意外とわかっていない人も多い言葉だと思います。「マーケティング」と「プロモーション」を社会人ですら一緒にしてしまっていることもあります。久保田さんがマーケティングを説明するなら、どう説明されますか?

そう、今回重視しているのは「マーケティング」です。キャリア甲子園で皆さんに考えてほしいのは「こんな広告、プロモーションプランはどうか」ではありません。マーケティングとは、一言で言ってしまえば「お客様に好きになってもらえる仕組みづくり」と言えるでしょう。消費者の行動や嗜好を踏まえた上で、お客様にどのように知ってもらい、興味を持ってもらい、そして買っていただけるか。その一連の仕組み自体を提案していただきたいのです。

ーこれまでの社会では何らかの広告を流してお店やインターネットで買ってもらう、という流れが一般的でしたが、これまでの仕組みは無視してもいいのでしょうか。

もちろんです。コロナ前に作ったマーケティング戦略がこれからの社会で正しいはずがありません。スリムウォークを題材に、これまでのルールや枠組みを取り払った大胆な提案を期待したいですね。細かい観察も必要ですが、人やもの、情報の流れなど社会全体を俯瞰して考察してみてください。マクロで物事を捉える視点を持って欲しいですね。

マーケティングは、ビジネスパーソンのリベラルアーツだ


ーその他、高校生に伝えたいメッセージはありますか?

スリムウォークのマーケティングプランとして高校生の斬新な提案を期待しているのも本音ですが、それとは別に、多くの高校生にマーケティングについて知ってほしいと個人的には思っているんです。もし今回、キャリア甲子園を通じてマーケティングに興味を持った方がいたら、是非大学の進路選択の一つにマーケティングを考えてほしいですね。

ーそこまでマーケティングをお勧めする理由は何なのでしょうか?

勉強することによって将来、様々なところで役立つからです。マーケティングを使わない会社はありません。すべてのビジネスの基本ですし、ビジネスパーソンのリベラルアーツだとも私は考えています。マーケティングはAIではできません。機械に予測させると全部同じになってしまいますからね。優秀なマーケターは数字やデータを見て自分なりのアウトプットを出す。それに、高校生にとっても身近なはずなんですよ、マーケティングって。

ー身近、といいますと?

私は大学でマーケティングを教えていますが、マーケティングを恋愛と例えて説明した時に、学生の食いつきがすごく良かったんです。SWOT分析や3C分析はマーケティングでよく使われるフレームワークですが、恋愛関係をこうしたフレームワークで捉えてみると、戦略的な恋愛ができるかもしれません(笑)。フレームワークは考え方の整理として非常に便利ですが、身近な例で当てはめて考えられるようになると自分の武器として使えるようになってきますよ。

ー確かに恋愛をSWOT分析で捉えると色々見えてくるものがあるかもしれませんね(笑)

マーケティングを学べば日々の喋り方、行動の取り方も変わってくるでしょう。そうすれば、皆さんの生活、人生はきっともっと素晴らしいものになる。キャリア甲子園をきっかけにマーケティングを学び、皆さんの人生に少しでも良い影響を与えられたら光栄ですね。

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