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【高校生ビジコン対策】書類審査に通る企画書の書き方のコツ

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みなさんこんにちは、マイナビキャリア甲子園運営事務局の羽田です。

企画書作成、ある程度慣れは必要かと思いますが、絶対に押さえておいてほしいポイントをお伝えします。
ただ、キャリア甲子園はもちろん、社会に出ると「これが答え」というものはありません。この通りにすればうまくいく、という類のものではなく、あくまで参考程度にご覧いただけるとありがたいです。

企画書の書き方心構え

まずは基本となる心構えから。この基本ができていないのに、上っ面のテクニックばかり使っても通用しません。基本のキとして押さえておいてください。

相手視点に立つ、という心構えを持とう

おそらく、最も重要なのがこの心構えです。それはつまり「読者視点に立つ」というものです。

意外とこれ、できてない人って多いです。高校生だけじゃなくて社会人もですが。まず大前提として、読者はあなたに興味なんてないし、あなたの企画書をじっくりと読み込もうとも思っていない、というスタンスに立ってください。あなたが今まで書いたことがあるドキュメントはおそらく課題文やレポートだと思います。そしてそれを読む相手は先生だったり親だったりします。

先生や親はあなたの教育者です。だからあなたの文章をじっくり読もうと思うし、理解しようと務めてくれます。わからなければ何度も読み返すでしょう。ひょっとしたらあなたのパーソナリティをあらかじめ理解しているかもしれない。

しかしビジネスの世界ではそうではありません。あなたは読み手にとって無価値です。読む人は、じっくり読む義理なんてなく、パッとみてわかりづらければそれで終わりかもしれません。

その前提に立って考えたらあなたは何をすればいいかわかりますか?読みやすく、わかりやすく書かなくてはならないのです。企画書作成中はもちろんのこと、書き終えた後も徹底的に”第三者視点”で読み返してみてください。周りの人に見てもらってもいいでしょう。何も知らない人が読んで意味がわからなかったら、それは描き直すべきです。

書類の特性を理解しよう

続いてはこれです。当たり前の話かもしれませんがこれも大事。超大事。書類とは、”読む”媒体です。つまり、口頭で説明することはできない、ということです。書かれている内容が全てであり、書かれていないことは相手には伝えられません。

ここが実はプレゼンとは異なり難しい部分。つまりプレゼンは口頭で説明できるのです。視覚と聴覚で相手に伝えることができます。スライドに表示されていないことでも口頭で説明することができます。しかしドキュメントで提出する企画書ではそれができません。

書類提出用の企画書とは”読ませて理解させる媒体”であることを理解しましょう。

文章は相手は読みたくない

”読ませる”とはいえ、文章でつらつら書いていては相手は読む気が起きないかもしれません。あなたが書くのは”企画書”であり、作文ではありません。もちろん文章は適宜使っても構いませんが、文章だけで説明していてはつまらない。

図や表、グラフなんかを適度に活用してビジュアルで表現することに挑戦してみてください。

*ただ、キャリア甲子園はステップが進むごとに内容をブラッシュアップすることが認められています。書類提出の段階ではワードで文章で書いたらだめ、という訳ではありません。事実、過去にも書類審査の時点ではワードで文章だけで表現しているチームがその先に進んでいます。絶対ダメ、という訳ではありませんがよくよく戦略的に考えてね、ということです。

スライドの基本的な考え方

上記の基本的な心構えを踏まえた上で、いくつかポイントをご紹介します。

人の視線の動きを意識しよう

基本的に、人の視線は左上から右下に沿って動いていきます。皆さんも、そうですよね?
スライドの中に盛り込む情報は、この視線に沿って配置してあげましょう。例えば、スライドの小見出しは左上で、そのあとスライドのコンテンツを読みにいき、スライドで伝えたいメッセージに降りていく、という流れです。人の視線の流れを踏まえないで自分の好みでレイアウトをしてしまうと、読み手にとっては読みづらく、情報が入ってきにくいスライドになってしまいます。

スライドに”メッセージ”を込めよう

あなたは、そのスライドを通して伝えたいこと、メッセージがあるはずです。むしろ、伝えたいことがないスライドは外しても良いくらいです。
では、そのメッセージをどう伝えればいいかを考えてみてください。

プレゼンテーションであれば声で伝えることができます。しかし、企画書の場合はそれができません。なので、言葉で書いてしまった方がいいです。じゃないと、伝わらないかもしれません。

メッセージは、小見出しに入れてしまってもいいでしょう。先程の視線の流れと合わせて踏まえると、読み手はメッセージをまず読み、その後にグラフなどメッセージの中身を確認していきます。小見出しは視線の一番最初にくるスライドの左上に配置しましょう。

メッセージを表現するイラストや写真などをあしらうと、スライドの見た目がグッと変わります。
ただし、イラストや写真は著作権には気をつけてください。キャリア甲子園決勝大会はインターネット生放送があるので、著作権がクリアになっていない写真やイラストは使えません。くれぐれもご注意ください。

他チームと差別化しよう

あなたは何の為に企画書を書いているんでしたっけ?当たり前ですが、書類審査に通る為ですよね。キャリア甲子園に勝つ為ですよね。

じゃあ、どうすれば書類審査に通ると思いますか?どうすればキャリア甲子園で勝てると思いますか?
書類審査に通るということは、ビジコンで勝つとはどういうことですか?

この禅問答とも思えるような問いを自分なりに考えてみてください。色々な答えがあると思いますが、あなたは他の学生と差別化しないといけないのです。

「差別化なんて難しい・・・」と思われる方もいるかもしれません。でも大丈夫。「差別化」とは要は自分たちの強みを最大限打ち出せばいいのです。

アイデアの奇抜さで勝負する、綿密な調査に裏付けされた根拠で勝負する、熱意、パッションで勝負する・・・などなど、チームによって強みは変わってくるはずです。

ただ単にアイデアを書いてまとめる、ではなくて自分の強みを伝えて他チームと差別化する、という意識を持って書いてみてください。それだけで随分とアウトプットの仕方は変わると思います。
自分たちの強み、個性はどこにあるのか。そしてどうすればそれが最大限発揮させられるのか。

その企画書に根拠はあるか?


差別化する有効な手段の一つとして”エビデンス”をしっかり取って企画書に盛り込む、というものがあります。
エビデンス、とは証拠、根拠のことです。証拠や根拠がないのにただアイデアだけを披露されても絵に描いた餅になってしまいます。
チームメイトと協力してエビデンスを集めましょう。ネットや研究論文、ニュースソースなどを使う場合は引用を忘れないようにしてください。

調べただけではわからない情報は自分たちで調査に乗り出す、というのも手です。今はSNSがあるのでチームメイト全員で拡散すればある程度の回答者数は集まるはず。
Webのアンケートでわからない深い情報は直接インタビューを行いましょう。
ある程度数をとって傾向値を見る調査を「定量調査」、じっくりと深掘りして行くのを「定性調査」と言います。特性を踏まえて使い分けていきましょう。

いかがでしたでしょうか。
一生懸命考えたアイデアも、相手に伝わらなければ意味がありません。
その伝達手段として、マイナビキャリア甲子園は書類審査が最初にあります。是非、頑張ってみてください。

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