キャリア甲子園2021を戦う高校生へ、カロリーメイトプレゼンツ、先輩からのメッセージバトン企画。今回はキャリア甲子園2019では準決勝敗退するも、2020大会でファイナリストに輝いた広尾学園高等学校の高松さんにお話を伺った。
(取材・執筆:キャリア甲子園運営事務局 羽田 啓一郎)
*記事内容は取材時の2021年8月時点の情報です

お話を伺った方

高松愛実さん

キャリア甲子園2019準決勝大会敗退。キャリア甲子園2020ファイナリスト。広尾学園高等学校3年生(取材当時)。「広尾ビーンズ。」リーダー。現在は大学受験に向けて勉強中。

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2年目でファイナリストへ。やり切ったと言えるから、後悔はない

2020年決勝大会。2年目の挑戦で掴み取った夢の舞台。


ー高松さんのキャリア甲子園に参加するきっかけを教えてください。

実は中学生の頃からキャリア甲子園は知っていました。母親がたまたまYoutubeで見つけて「こんなのがあるよ」って。派手なステージですごいプレゼンテーションをするキャリア甲子園ファイナリストを見て「私もこれに出たい。高校生になったら出る!」と決めて、高校入学後に一緒に出てくれるチームメイトを学校で探したんです。

ー1年生の時は準決勝敗退、そして2年目ではリベンジを果たしましたね。何が成長したのでしょうか。

そうですね、1年生の時に準決勝で負けてすぐに「来年も出ようね」ってチームメイトと話して、同じメンバー、同じチーム名で2年生でも挑戦しました。1年目はやはり大会のことがわかってなかった。自分たちがいいと思うアイデアだけで戦ってしまっていました。でも準決勝大会で他のチームのプレゼンを見て「ああ、私たちは企業のことをあまり調べずに戦っていたんだな」って気づいて、2年目ではそこを修正していったのが大きいですね。

ーアイデアが行き詰まることもあったと思うのですが、そこをどのように乗り越えたんですか?

大切なのは、自分たちの意見、アイデアにこそ客観的になることだと思っています。自分たちで考えたアイデアって「めっちゃいい!」と盛り上がりがちなので(笑)。アイデアと、自分の距離をとって見つめ直すことが大切ですね。あとは社会の動きや企業のことをちゃんと踏まえること。ビジネスに関するニュースなどはよくチェックしていました。あと、キャリア甲子園の企業インタビューやテーマ解説動画は何度も見ました。テーマを出している企業が大切にしていることは何だろう、という視点は忘れてはいけません。リサーチをすることで、自分たちのアイデアを繰り返し検証して強くしていくんです。

ーチームでうまくいっていない時はありましたか?

幸い、私たちは喧嘩したとかはなかったですね。でもチーム内で意見が一致しないことがありました。もともと話し合っていてほぼ決まっていたアイディアがあったのですが、これでは勝てないかもしれないと思ったんです。新しいアイディアをチームで共有したらシーンとしてしまって。オンラインのミーティングで2対1になってしまって重い沈黙が・・・(笑)

ーそれは重そうですね・・・。どうやって解決したのでしょうか。

思いを伝えて、話し合うしかありません。そこでコミュニケーションをやめてしまっては駄目です。あと、大切なのは自信が持てるまでアイデアを練り上げること。新しく思いついたアイディアだったら戦えるかもしれないと思い、チームでちゃんと納得するまで話し合いました。結局元々のアイディアに新しいのをミックスすることで最終形に持っていくことが出来ました。キャリア甲子園ではどんなアイデアにするかがとにかく大事。だからアイデアにとことんこだわってほしいですね。

ー残念ながら2年目も優勝は逃しましたが、あの時こうしていればもっと良くなったなって思うことはありますか?

細かい改善点はいろいろありますが、自分たちの持てる全てを出したし、やり切ったと言えるので特に後悔とか反省はないですね。強いて言えば、決勝大会の審査員、BBT大学の宇田さんをちゃんと研究することですかね。鋭い質問に動揺してしまったので(笑)。

6万人が見ている前で行うプレゼンは全然違う

普段からプレゼンはしていたが、キャリア甲子園決勝は全然違う体験だったそうだ


ーしかし2020年決勝大会はトップバッターだったのに堂々としたプレゼンテーションでしたね。プレゼンをするときのコツってありますか?

私たちが意識したのはスライドの見やすさですね。決勝大会はオンライン生中継で何万人もの人が見ています。初めて見る人が納得してもらえるようなスライドを追求しなければなりません。私たちも毎日放課後に教室に残ってプレゼン練習してその様子をスマホで録画して、それを見返して分析したりしていました。

ープレゼンで動画も使っていましたね。

そうですね、私たちの企画は、利用シーンを説明しづらい部分があったので映像作品を作ってそれをプレゼンに盛り込みました。ただただ説明しているだけではインパクトに欠けるとも思いました。でも、プレゼンの途中で画面が少しの間真っ暗になってしまったんです。正直、私は凄く動揺していたのですがチームメンバーの二人が何事もなかったかのようにプレゼンを続けていてすごいなと思いました(笑)。

ー決勝大会は生放送で6万人が見ていましたが、緊張はしなかったんですか?

いや、緊張はしましたよ。準決勝まではオンラインでしたが、決勝大会はオフライン。他のファイナリストチームの状況も見えてすごく緊張しました。でも私たちはプレゼンの順番がトップバッターだったので、変に周りを意識することはありませんでしたね。私たちにできるのは、プレゼンが始まる前にひたすら練習あるのみ、です。私はこれまでもプレゼンをする機会自体は他であったんですが、キャリア甲子園は全然違う体験でした。学校のクラスや、自分の知っている人に向けたプレゼンと、観客が大勢いるプレゼンテーションは全く違う。これはすごくいい経験になったと思います。

高校生活は3年間しかない。だからこそ、挑戦してほしい

現在は大学受験に向けて勉強中!


ーキャリア甲子園の経験が、今に活きている!と思うことを教えてください。

わたし、ものづくりに興味があるんです。だからプロダクトやサービスを考えるときに消費者、ユーザがどういうニーズがあるのか、という視点を考える機会になりましたね。日本は技術力はあるのに、コンセプトメイキングや、製品の売り出し方に課題があります。スマートフォンなんかがいい例ですよね。日本の部品がたくさん使われているのに、私たちが知っているのはアメリカや韓国のブランド。技術力だけでは市場に広がっていかない。キャリア甲子園でリサーチをしながら企画するプロセスを学べたのはとても貴重な経験でした。だから、何かを作ることに興味がある人はキャリア甲子園に挑戦してみるといいと思います。あとはシンプルですがプレゼン力。喋り方、スライドの作り方。自分たちのアイデアを第三者に伝えることがいかに難しいかは痛感しましたね。

ーキャリア甲子園に取り組んでいる高校生たちに向けて、アドバイスをお願いいたします。

まず企業は全部のテーマを調べてみることをお勧めします。半年間、自分の時間を費やしてまで取り組めるかを考えること。自分が納得いくまで調べてみてください。みんながやりそうなテーマは避けて、あえて難しそうな企業に挑戦してみるのは手だと思います。

ー調べ方って何かアドバイスありますか?

ネットで企業のウェブサイトを隅から隅まで見てみてください。企業のビジョンや事業内容など、聞いたことがある企業でも知らないことはたくさんあります。あと、準決勝まではキャリア甲子園運営事務局を通して企業に質問することができます。私はかなり色々質問していました(笑)。他には大人に頼ったりニュースをチェックしたり。企業やその領域の社会の動きを調べているか調べていないかは大きい差があります。自分たちのアイデアに本当に需要があるのか、知らないと分かりようがありません。準決勝で負けた1年生の時はその発想にならず、そういうリサーチを殆どしていませんでした。勢いとノリだけでやってしまった。だから負けました。

ーでも、2度目の挑戦で超えていきましたね。

はい。だからもし、高校1年生の時に負けてもう一度出るかどうかを迷っている人は頑張って欲しいですね。一回負けたからこそできることがあります。高校生は3年間しかありません。だからこそ、もう1回挑戦してみるのはありだと思います。

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