先輩からのバトンvol.5:平野福

キャリア甲子園2021を戦う高校生へ、カロリーメイトプレゼンツ、先輩からのメッセージバトン企画。今回はキャリア甲子園2020でファイナリストに選ばれ、審査員特別賞を受賞したそばかすの平野さんを取材した。
(取材・執筆:キャリア甲子園運営事務局 羽田 啓一郎)
*記事内容は取材時の2021年12月時点の情報です

お話を伺った方

平野福さん

キャリア甲子園2020ファイナリスト。同志社高等学校1年生の時にキャリア甲子園2019に参加。書類審査は通過したものの、プレゼン動画審査提出に間に合わず涙を飲む。リベンジを誓い参加した翌年2020年大会で見事決勝大会に進出。審査員特別賞に輝く。現在は大学受験に向けて勉強中。

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学外のワークショップに参加するのが楽しかった!

2年連続のキャリア甲子園挑戦!


ー改めてよろしくお願いします。平野さんは2年連続でキャリア甲子園に参加していますが、そもそも初年度、なぜ参加しようと思ったのでしょうか?

私は中高一貫校なのですが、私の通っていた中学校では課外活動に積極的な学校でした。学外で行っているイベントを積極的に紹介してくれる学校で、私も学外で行われているイベントに参加してみたんです。そうしたら楽しくて。そこで知り合った学校外の友達に「ビジコンって面白いよ」って言われて高校生が参加できるビジコン探してたらキャリア甲子園に出会った、という流れですね。

ー学外イベントは何がそんなに楽しかったんですか?

学校ではあまりやらないようなことが経験できた点ですね。企画やアイデアを考えるのも楽しかったし、何より社会人からリアルなフィードバックがもらえる。学校の授業でもワークショップはありましたが、みんなで考えるというプロセスに重きを置かれていて結果に対するフィードバックってあまり得られません。その点、企業で働いている社会人の方からのフィードバックは厳しいことも含めてリアルで、それが新鮮でした。私は京都に住んでいるのですが、こういうイベントはやはり東京の方が多くて、ワークショップに行くのと同時に東京観光もできて、それも楽しかったです(笑)。

ー色々なイベント、ワークショップがある中でキャリア甲子園はどんな印象ですか?

キャリア甲子園が他と違うのは期間が長いことと規模が大きいことですね。他のイベントは1日だったり、数日間で終了するものも多いんですが、キャリア甲子園は勝ち進むと半年近くかかります。期間が長い分、じっくりと考えることができる。その分、リサーチが甘かったり考えられていないものは審査員の方にバレるんじゃないかなと思います。期間が長いので、いいものをつくる為だったら一回考えたアイデアを壊してやり直すことに抵抗がなくなります。とことんこだわれるのはキャリア甲子園の大変なところでもあり、やりがいの部分でもあります。

ー規模が大きいことはどのように感じましたか?

小規模なワークショップは企業の方が一人一人フィードバックしてくれたりするのがいい点でもありますが、キャリア甲子園は規模が大きいので勝ち上がっていかないと個別のフィードバックはもらえない。その代わり考える期間が長い。だから本当にその人の力が試される気がしますし、面白い点だと思います。

ーキャリア甲子園に出場してどんなことを学びましたか?

自分自身の得意なこと、苦手なことがわかりましたね。これまではリーダーをやることが多かったんですが、今回は2人チームだったので役割分担がはっきりしました。私はアイデアを広げたりすることが得意ですが、そこからビジネスにつなげて具体的な計画に落とし込んでいくことが苦手。あとスライド作ったりデザインは好きですが原稿書くのは苦手でした(笑)。チームメンバーと役割分担をしっかり行って、得意なことに全力で力を注げたので楽しかったです。

平野流、デザインのススメ

シンプルかつ洗練されたスライドは全て平野さんが作った


ーしかし平野さんの作るスライドはシンプルでわかりやすいのに洗練されていてすごいなと思いました。あれはどうやって進めているんですか?

ありがとうございます、頑張ったのでそう言っていただけて嬉しいです!私たちの場合はスライドを作る前にまず2人でじっくり話し合って、どんなアイデアにするか、どんな構成にするかをノートに書いて構成を練ります。プレゼンテーションの構成を話し合いながら進めるのはやはり手書きノートが話し合いはしやすかったですね。ここである程度流れが見えてきたら初めてスライド作成とデザインに入っていきます。

ー手書きで構成を考えてからデザインに入るなんて、プロみたいです!スライド作成をするときに気をつけていたことってありますか?

私が一番こだわったのは色、ですね。スライド全体の配色の統一感はかなり気を使いました。フリー素材を使うことも多いのですが、自分たちの世界観に合う素材を探すのに時間を使いましたし、グラフなどの資料素材もネットからそのまま引用するのではなく、自分たちの配色に合うように0から作ったりしました。とにかく、見た目の印象の統一感を出すことは本当にこだわりましたね、

ー色にこだわる・・・!それは具体的にどのように進めるんですか?

まずメインとなるカラーを決めました。メインカラーが決まったら、インターネットで無料で使える配色パレットツールを使って色の組み合わせを複数候補出して、チームメンバーと話し合いながら決めていきました。またスライドデザインもインターネットで見本を探してメンバーと話し合いながら固めて、基本路線ができたらデザインに入っていく、という形ですね。

ーツールは何を使っていたんでしょう?

私はイラストレーターとkeynote(パワーポイントのmac版。macに無料で入っている)を使っていました。素材をイラストレータで作って、keynoteに載せる。パワーポイントもいいんですが、keynoteの方がシンプルで私にとっては使いやすいなと思っていました。

ーイラストレーターが使えるのもすごいですね。どこかで学んだのですか?

中2の時にイラストレーターの導入講座に参加してそこで基礎を学びました。もともとポスターや雑誌を見るのが好きで、デザインには興味があったんです。イラストレーターが使える人って高校生ではまだ少ないので、コンテストや課外活動の時に重宝されます(笑)。私は基礎は講座で学びましたが、あとは実戦の繰り返し。キャリア甲子園やイベントに出るたびに実践機会が増えてスキルが上がっていきましたね。

ースライドだけでなく、実際にWebサービスのデモサイトを作ってきたのも素晴らしかったですね。

プログラミングができるわけではないので、ノーコード(プログラミングスキルが不要なサイト構築方法)で無料で使えるサービスを使ってデモサイトを作成しました。やはり見ている方がイメージが湧いた方がいいかなと思って準決勝で作ってみたら好評だったので、決勝でももっと強化して作り込もう、と。私たちの企画はアプリサービスだったのですが、アプリってあるあるの企画だなって思って。なので、審査員の方々に印象を残すためにプロトタイプ作りにチャレンジしました!

ー実際にデモサイトを作ると確かにイメージが湧きますよね。

審査員の方にイメージしてもらいやすいというのもありますが、形にすることで私たち自身もアイデアがよりブラッシュアップされていきました。例えば私たちの企画は高齢者が思い出の観光地をアプリに投稿する機能があったのですが、実際にWeb画面をデザインしてみたらスカスカで見ていて楽しめるものではありませんでした。ちゃんと魅力的に見せるためにはしっかりとしたレビューをある程度文字量使って書いてもらう必要があって、高齢者にかなり負担がかかる仕様になってしまいました。これでは使ってもらえないよね、ということで高齢者にあまり負担をかけずに画面を魅力的に見せていくための新しい機能を考えるきっかけになりました。頭の中で考えているだけだと気づけないことがたくさんあります。だから形にする、ということはやってみることをお勧めしますね。無料でデザインができるツールも色々あるので探してみてください。やってみたら意外と楽しかったり、自分の新しい強みに気づけるかもしれません。

とことん相手目線に立って考えていこう

キャリア甲子園で進路が決定づけられた!


ー形にすることができるのは平野さんの大きな強みですね。今年キャリア甲子園に出場する高校生にアドバイスはありますか?

まず私たちは2019年大会のプレゼン動画審査の時に、動画にこだわりすぎて動画ファイルの書き出しが全然うまくいかず、締め切りに間に合わなかった苦い思い出があります。キャリア甲子園は公平を期すために締切厳守なので、ギリギリ行動はやめた方がいいです(笑)。あと、見ている人の立場に立ってちゃんと考える、ということでしょうか。例えばですが、プレゼンテーションでスライドの切り替えが早い人っていますが、見る人の立場に立つとスライドの切り替えが早いと全然印象に残りません。グラフなどの重要な情報が入っているスライドなら尚更です。なので私たちは、できるだけスライドの切り替えを少なくすることや、どのスライドを長時間表示させる構成にするか、などを拘りました。

ー見る側の視点に立っているかどうかは分岐点だな、と僕も感じます。準決勝や決勝では内容を変えていたと思うのですが、あれはどうしてでしょうか?

はい、企画自体は大きく変わっていませんが、準決勝と決勝は見る人の立場が変わるので伝え方を変えました。準決勝を審査するのは、テーマ出題企業であるユースホステル協会でした。だからプレゼンのストーリーも「いかに若者が旅行に行きたくなるか」という視点でプレゼンをしました。でも決勝大会は審査員が第三者。私たちの企画には「寄付」という概念があったのですが、決勝大会審査員が寄付をする側の視点に立ってもらい、いかに寄付したくなるか、という視点でプレゼンを構成しました。

ー同じアイデアでも、どの方向から見るかで変わってくる、ということですね。でもそういう考え方ができるのもすごいと思うのですが・・・。

聞いてもらう人の立場に立って考えれば必然的に出てくるなと思います。聞いてもらう人たちにどういうスタンスで聞いてもらうか、というのを想像しながら考えるのです。私たちはそこを話し合い、大切にしたチームだったと思います。聞いてもらう人との接点を出せるような内容にしようって。紙に書きながら話し合って、色々な方にフィードバックをもらってどんどん改善していきました。私たちの場合は、アイデアを考えるミーティングとスライドを作るミーティングを分けることで、伝え方には細部までこだわることができました。

ーいや、ありがとうございます。そんな平野さんの今後の目標は?

今回のキャリア甲子園で痛感したのですが、私は話し合って形を作っていくことが楽しいし好きだし向いているなと思っています。私の高校は附属高校なのでそのまま同志社大学に行くこともできたんですが、もっと自分の強みであるデザインを活かした勉強ができる環境に行こうって思えるようになりました。デザイナーになるというよりも、デザインの力を使って社会をもっと良くするアイデアを考えていきたい。もともと同志社大学にそのまま行くかどうか悩んでいましたが、同志社を出ようって決めたきっかけになったのがキャリア甲子園でしたね。

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