テーマ解説2025

日本生命 テーマ解説インタビュー

昨年、マイナビキャリア甲子園に初参加し、見事優勝チームを輩出した日本生命。今年もマイナビキャリア甲子園にテーマを出題する。今年は昨年よりもさらに自由度が高く、高校生の考え方が生かされやすいテーマだ。今のところ「生命保険」を身近に感じている人は多くないかもしれないが、今回のインタビューで、しっかりと理解しながら自分ゴト化してほしい。(取材:羽田啓一郎)

お話を伺った方

井本 啓太さん

神奈川県出身。小学生の頃からバスケットボールに情熱を注ぐ。またバラエティ番組が好きで、メディアに関心を持ったことから文化構想学部へ進学。大学時代は新しい経験をしてみたいと考え、アメリカ留学を経験し、文化やコミュニケーションの違いを体感する。大学卒業後、テレビ番組の制作会社でバラエティ番組のADを経験。親族が病気になった時、生命保険に助けられた経験から人の命をサポートする仕事に興味を持ち、日本生命に転職した。

中島 里奈さん

東京都出身。中高一貫校で部活はバトミントンに取り組む。進路に悩んだ時に先生が親身に相談に乗ってくれた経験から教育に関心を持つようになり、教育学部を選択。大学ではカフェのアルバイトに一生懸命取り組む。ドリンクや商品を渡すだけではなく、カフェに来てよかったなと思ってもらえるような瞬間を生み出すことに専心。この経験から多くの人の笑顔を生み出す仕事がしたいと考え、日本生命に就職。

昨年度大会は日本生命代表チームが総合優勝!

ー本日はよろしくお願いいたします。まず昨年は日本生命の代表チームが見事優勝し、大活躍をしました。大会全体を振り返ってどのような印象をお持ちですか?

井本:高校生ならではの柔軟な発想に驚きましたね。当社が出したテーマを深掘りし、仲間たちと切磋琢磨しながら真摯に取り組んでいる姿が印象的でした。

中島:大会終了後も代表チームの学校に訪問させていただいたり、逆に高校生の皆さんを当社にお招きして社内向けにプレゼンテーションを実施していただくなど、継続的に関係性を築くきっかけを作ることができました。これも会社として非常にありがたいご縁だなと感じています。

ー準決勝大会に勝ち進んだ6チームの中から、代表チームであるロックロックを選んだのはなぜだったのでしょうか?

井本:準決勝大会まで進んだ6チームはどのチームもレベルが高く魅力的なご提案をいただきました。その中でもロックロックを最終的に選んだ理由は、当社の強みをしっかり生かしたご提案だったからです。プレゼンテーションスキルの高さも目を見張るものがありました。

中島:昨年度の大会では「地域社会」をテーマに据えていたのですが、その地域という視点がプレゼンテーションの中にうまく組み込まれていました。まさに当社が取り組むべき地域社会の課題解決につながる提案でしたね。

ーありがとうございます。日本生命の強みを生かした、というお話がでてきましたが、日本生命も生命保険という概念も、高校生にとって身近ではない人が多いと思います。まずは生命保険について教えていただけますか?

井本:私たちは生きている中で、予期せぬトラブルに遭遇するリスクを抱えています。そんな中保険に加入していると、何かあった時に保険金を受け取ることができます。
自動車や家など、モノにかかる保険を損害保険といい、病気やケガなど人にかかる保険を生命保険といいます。私たち日本生命は、生命保険を扱っている企業です。

中島:高校生の皆さんがご自身で保険に加入することはあまりないかもしれませんが、保護者様が加入されていたり、世帯単位で見ると加入されている世帯が多いと思います。皆さんが学校を卒業し社会人になると、自分の人生を自分で守る機会が増えます。こういった何らかのライフイベントのタイミングで生命保険にご加入される方が多いですね。お客様と一生涯に寄り添ってお付き合いするのが生命保険なのです。

井本:生命保険の「相互扶助」という考え方もご紹介します。保険に加入した方たちは、皆さんが少しずつ保険料を出し合います。多くの人から保険料を集めることで、一人あたりが支払う金額は少なく済み、一人では負担しきれない大きな金額を集めることができます。その集まった保険料を困っている人にお渡しするという仕組みです。これが「相互扶助」、つまりお互いに助け合うという考え方です。

ー仮にですが、万一のことが起きた際に多くの加入者を抱えている中で、全員に保険金のお支払いをすることは可能なのですか?

中島:そうした事態にそなえて、私たち生命保険会社は資産運用という形で、お客様からお預かりしたお金を増やしています。当社が投融資でお金を運用することで大きな金額を保持しておきます。

井本:「資産運用でお金を増やす」といっても保険会社が莫大な利益をあげるためにやっているわけではなく、「相互扶助」の精神に基づいて、確実に保険金をお支払いするために行っています。

日本生命が大切にしていることとは?

ーありがとうございます、ではその中で日本生命という会社の特徴を教えてください。

井本:当社は「国民生活の安定と向上に寄与する」という経営基本理念のもと、グループとしてサステナビリティ経営の高度化を通じて、『誰もが、ずっと、安心して暮らせる社会』の実現を目指しています。2023年度にはサステナビリティ重要課題を見直し、「人」「地域社会」「地球環境」の3つの領域で各種課題の解決に貢献していこうと定めました。「人」は本業の生命保険事業に加え、先ほどご説明した投融資も行っております。「地球環境」においても、脱炭素化など環境に関する事業に取り組んでいる企業への積極的な投融資や、気候変動や自然に関するリスクの情報開示など地球環境がよりよい発展をしていくことに貢献する取り組みを行っています。さらに、「人」「地球環境」を別に考えるのではなく、相互に影響を与え合うものとして包括的に捉える「プラネタリー・ヘルス」の研究も行っております。

中島:「地域社会」は当社の強みであるネットワークが生きた取り組みをしています。当社は全国約100支社を展開し、約5万名の営業職員がいます(2024年度末時点)。全国各地に営業職員がいることで、日本全体の課題解決を実現することができるのです。例えば全国各地の自治体と連携協定を結び、日本全国で健康寿命の延伸に取り組んでいます。その取り組みの一つががん啓発活動です。日本全国でがんに対する正しい知識をお伝えし、予防検診の受診を勧奨しているのです。毎年お客様からアンケートを収集しているのですが、2023年度にがん検診の受診をしていなかった方の約4人に1人、約1.7万人の方が2024年度には受診してくださるようになったなど、具体的な行動変容にもつながっています。

ーなぜ、企業はサステナビリティに取り組むのでしょうか?

井本:私たち企業も社会の一員だからです。企業が自社の利益ばかり追い求めて社会の持続性が損なわれると企業の経営自体成り立たなくなりますよね。社会という基盤があっての我々なので、社会と良好な関係を築きながら経営する必要があるのです。

ーでは今回のテーマについていろいろ教えてください。

中島:高校生の皆さんが日々感じている様々な社会課題の中から、自由にテーマを見つけ、考えていただきたいと思っています。そして、その解決策を考える際に、ぜひ当社が持つリソースを掛け合わせる視点を持っていただけると、よりユニークなご提案になるはずです。

ー日本生命のリソースは例えばどのようなものがありますか?

井本:まずは先ほどもお伝えした日本全国約100支社・約5万名の営業職員のネットワークですね。また、長年培ってきた安心・信頼という皆様からの認知度・信頼度も、地域社会に根差した活動を進めるうえで大きな力になる可能性を秘めています。
昨年度大会では「地域社会」に限定したアイデアを募るテーマを出題しましたが、やはり今年もここは一つのポイントとして考えていただきたいです。

ー例えばどのような取り組みをされているんですか?

中島:とりわけ「地域社会」領域では、「健康寿命の延伸」「未来世代の育成」を軸に様々なことに取り組んでいます。健康寿命の延伸については先ほどご紹介したがん啓発活動も取り組みの一つです。未来世代の育成についてはスポーツや社会貢献活動などの体験機会の提供を通じて、子どもの健全育成に貢献しています。

ー生命保険以外にも様々な取り組みをされているんですね。

井本:私たちは『誰もが、ずっと、安心して暮らせる社会』の実現にむけて、「“安心の多面体”としての企業グループ」になることを目指しており、保育・介護・ヘルスケアなど様々な事業を展開しています。例えば、社内起業プロジェクトで発案された一時保育サービス「ちょこいく」も実際に事業化されています。これは「一時保育を使いたい子育て層」と「空きを持つ保育所」をマッチングするサービスです。産後うつや、ワンオペ育児など、子育てに関する課題は少子化にもつながってくるので、日本社会にとって大きな課題解決につながる可能性があるサービスです。
皆さんが考える地域社会の課題と、私たちの事業をぜひ結び付けてみてください。
もしどう考えていいかわからない、ということでしたら、当社のホームページをご覧いただきアイデア発想のヒントにしてみてください。

ーありがとうございます。では最後に高校生の皆さんにメッセージをお願いします。

井本:私は高校時代に部活のことしか考えていなかったので、今のうちからビジネスに積極的に取り組む時点で皆さんはすごいと思います。マイナビキャリア甲子園でも自分のやってみたいことや信念を軸にやってみると、今後の人生でやりたいことを実現できる原動力になります。なので、今回のテーマも当社の考え方や方向性を知ることも大事ですが、「自分の考え」をまずはまとめてみて欲しいですね。高校時代の経験は、将来にもつながってきます。私の場合はバスケットボールの部活時代に培ったチームワークが今も生きていると感じています。ぜひ思い切り取り組んでみてください。

中島:私は高校時代、自分の進路が全然決まらなくてとても悩んだ記憶があります。マイナビキャリア甲子園には企業が出題するテーマが12個もあるので、どれにするか悩むこともあるでしょう。でもどのテーマを選んだか、ということ自体がこの先の将来のヒントにもなるかもしれません。コンテストなので勝敗がつくものではありますが、上に進めなかったとしてもこの挑戦自体が素晴らしいことです。現時点ではわからないことがたくさんあると思いますが、調べて考えて理解していく中で、それがきっといつか自分にとっての宝物になりますし、この経験をして良かったと思える日がきます。頑張ってくださいね。


2025-1378G,サステナビリティ経営推進部

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